性別の壁なんてぶっ壊せ

友人ってすごい ページ4

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「早かったな」

『う、うん』

太宰幹部だ。恐らく偶然会い立ち話をしているのだろう


何時も遠巻きから太宰幹部を見ていた私としては、これ以上ないお近づきのチャンスである



「おや、見かけない顔だね。織田作の友人かい？」

不意に太宰幹部が私に声を掛ける


近くで見ると益々綺麗な顔。どうしよう飛びつきたい

って違くて、



『下級構成員をやっております。Aです』


一応初対面、そして幹部様なので頭を下げる。貴方の為に男になりました、なんて言えないけど



「私は太宰治だ。宜しくね」

『はい！わた_____あ、僕ずっと太宰幹部に憧れてまして…お話出来て光栄です』


いかんいかん。私は男、そうだ。太宰幹部に恋愛対象として見られるために精進しなくては



「Aは人見知りもしないいい奴だ。仲良くしてやってくれ」


織田作が私のフォローをする。彼なりの応援なのだろう。その顔には"頑張れよ"と書いてあるように見えた


後で酒でも奢ろう。フォーエバーベストフレンド･織田作之助よ



「織田作がそこまで言うなんて珍しいね。まぁこれも何かの縁だ。仲良くしようじゃあないか」

『ありがとうございます』


太宰幹部から差し出された手を握り返した。手が柔らかくて白くてラインがエ_____

うん、とにかく幸せ





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