性別の壁なんてぶっ壊せ

能天気 ページ26

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『オジャマシマス…』

「どうぞ。とりあえず、シャワー浴びなよ。そっちにあるから」

『ハ、ハイ…』



おぉ…、なんかシックな部屋だ


ほわほわと太宰幹部の匂いが部屋中に漂って、この部屋ごと持ち帰りたい気分になる



そして莫迦な私は脱衣所に行って気がついた。まずくないか、と


お風呂は服を全部脱ぐものだ。そしてウィッグも取らなくちゃいけない。下手したらバレないか…？



考えろ、考えるんだ私

入浴中に太宰幹部が入ってくるとは考え難い。即座に入って即座に出れば、差ほど問題はないだろうか



『よし…やるか』


瞬間的に服を脱いで、そして瞬間的にお風呂にイン


あっ、待って…



この湯船、いつも太宰幹部が入ってるんだよね？このシャンプーもいつも太宰幹部が使ってるんだよね！？


ああ、心做しかいい匂いが…

ってやめなさい



ふるふると頭を降って、理性を保ち、高速シャワーへと展開する


何でこんなに神経使わなくちゃならないのさ…



バタバタと忙しなく動いて、シャワーを止める。早く着替えてしまいたい私は、お風呂から出て、脱衣所に橋を踏み入れた



そこで、脱衣所のドアが開いた…──





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