性別の壁なんてぶっ壊せ

唐突ボーイ ページ3

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『痛た…今日の不発弾は元気だね。しくじっちゃったよ』

「大丈夫か？」

『かろうじで…』



首をポキポキと鳴らし乍ら、差し伸べられた手を握る。数分前と完全に立場逆転だ



不発弾で吹っ飛んだのはこれで30回目。ドジな私は前線で活躍できるわけがない。速攻土の下だ

だから私は、下級構成員位が丁度いい



「吹っ飛んだ衝撃でズレてるぞ」

織田作が自分の頭を指さす。つられて私の頭を触ると、頬辺りにふさふさとしたウィッグがあった


『ありゃ。直してくる』


早足で女子トイレへと走る。織田作はせっせと不発弾の処理を再開した





『ふぅ、危ない危ない。これで太宰幹部のお隣をゲットするぞ！』

中也さんに敵う容姿では決して無いけど、諦めたくない。本当に本当に太宰幹部が好きだから


っても太宰幹部は私のことは知らないんだけど





『織田作！直してき_____』


女子トイレから出て、織田作に駆け寄るとドクンと心臓が鳴る。織田作の隣には太宰幹部がいた





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