気まぐれな魔法使い【そらる】

待ってて ページ25

そらるSide






今、俺はイライラしている




さっきから目の前で誇らしげに話をしてくるコイツはまるで、Aを隠してるようだ




そ「そろそろ、失礼しても？」




王「まぁまぁ、せっかくなんだ、酒でも飲め」




そ「はぁ...」





王「今、隣の国と争っていてな、力を貸してはくれないか？まぁ、勝つのはこちらだが」



そ「すみませんが、あなたの言ってることに興味はない。勝手に人間で争いでもしていろ。だが、こちらの世界に手を出した時、命はないと思え」






王「あぁ、理解している、ではな」




少し面白そうに言ったあいつ、本当に嫌いなタイプだ。




はぁ...やっと終わった...


コンシェルジュから渡されたワインを隣にいた男に渡して辺りを見渡す




まふたちに探して貰ってるが見つからない




精霊も応答がないから、結界が張ってあるはずだ


この城で、結界が張ってある場所はあそこしかない









早く行かなきゃ...きっとあの子は泣いている









そこに行く道に、何百段と続く階段があるが、今はそんなことを気にしている場合ではない







普段運動しない体を使って全力で走る





そ「はぁｯ...はぁｯ...なんで、こんな階段の上に部屋なんて作ったんだよｯ」



その部屋の前に着き、息を整えながら言う





扉に手をかけようとした時、








ｶﾞﾀﾝｯ...




一瞬だが、物音をしたのを俺は聞き逃さなかった


そして、扉を蹴り倒す




そ「Aｯ！！」



扉を開けるとそこで見たのは下着姿になって数人の男に抑えられていたAの姿だった

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