気まぐれな魔法使い【そらる】

Fairy ページ19

夢主SideM





夢の世界で会った男の子


「明日、君を迎えにいく！そらるとはお別れしてもらうからね！」





なんて、そんなの嫌に決まってる







起きた時には泣いていて、涙が止まらなかった







声を押し殺して泣いたはずなのに、彼は気づいて抱きしめてくれる









あなたと、離れたくないよ...っ









意識が朦朧とする中、そらるの声が聞こえた





"覚悟しとけよ、Fairy of death"





なんのことなんだろう...









そらるSideM







Aを狙っている妖精はたくさんいる




なぜなら、Aの"力"が欲しいからだ








はぁ、でも夢にまで侵入してきたのかァ







しかも、Aが弱ってる間に...



Aを泣かせたんだから、泣かせた責任は取ってもらわないとねぇ(黒笑









すぐに、ルーシーと連絡を取る






そ「どのくらい時間かかる？」


ル「消すのにか？」


そ「そう」


ル「10分」




そ「ちょっと行ってくる」



ル「いや、今回は私が消そう。同じあちらのモノとして私が責任を持って消す」




そ「...わかった」




ル「20分で全部完了するから寝てていいよ」


そ「ん、ありがと」



ル「そらる」



そ「ん？」


ル「よかったな、大切にしろよ」



そ「ありがと、じゃあな、気を付けてね。いってらっしゃい」




ル「行ってきます」







俺よりも、怒ってたなルーシー





まぁ、あいつに任せておけば大丈夫だろ









腕の中ですやすやと眠るAを見ると頬が緩んで、おでこにキスを落とした






そ「これで、少しは楽になるかな？」








「ふふ...」





そ「明日は、たくさん遊ぼうな、でもまだ安静かw」









そういえば...






来週、人間の王族とパーティあった気がする






A連れてくか...でもあの国王、Aに似てる気がする...






気のせいであってほしい






すごく嫌な予感がするから...









よし、寝るか









おやすみ、A









そ「愛してるよ」

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