ヘタレくん . (ページ19)

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一限目は文化祭の出し物決めで、私たちのクラスはお化け屋敷になった。午前と午後の部で別れることになり私ととしみつと小栁津くんと柴田は午前。麗亜とりょうくんは午後。

お化け屋敷はダンボールで適当な道を作って、霧吹きなどを用意するだけだったのですぐ終わりそうだ。

放課後、残れる人だけで残って文化祭の準備をする。
柴田と小栁津くんは劇の練習らしく抜けてしまったがそれ以外の人達で頑張る。

と「昨日LINEで話したやつどうする？」

ダンボールを切っているとしみつがこちらを見ずに話しかけてきた。私も小道具を作っているので作業しながら話す。

『あ、そうだ。それって二人で遊ぶ？』

と「え、そのつもりやったけど。嫌なら… 」

急にこっちを見てあからさまに落ち込むとしみつに思わず笑っちゃう。

『全然嫌とかじゃない！』

と「あ、ほんと？」

と「俺暫く部活忙しいから良かったら文化祭一緒に回らん？」

『丁度一緒に回る人探してたからいいよ！』

思わず食い気味に言うとパアッと顔を明るくする。表情豊かすぎるところとか柴田そっくり。

麗「聞きました？福尾さん」

り「これは良い雰囲気ですね」

『もう本当にそういうのいいって、笑』

り「ほらとしみつなんて満更でもない顔してるよ笑」

としみつの方を見ると正にそんな顔をしてて、疑問でいっぱいになる

と「俺は別に言われてもいいけど」

『いやなんでよ笑』

ツッこむととしみつは何故か意味深な顔をしてて、りょうくんと麗亜が茶々を入れるからこっちが恥ずかしくなった。

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