ヘタレくん . (ページ14)

今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:23,603 hit

14 ページ14

.

帰って今日分からなかったところを復習する。早いかなって思い買っておいた大学の参考書もやるけど、何だか集中出来ない。

『柴田のせいだよ…、バカ』

ノルマも達成させてすぐに寝ることにした。

・
・

結局柴田のことばっか考えて眠れなかった。

家を出ると柴田がいつもみたいに待ってた。気まずくて声をかけられずにいるとこっちに気づいた柴田が普段通り挨拶してくる。

柴「 Aおはよ」

あまりにも普段通りだから私だけ意識してるのが恥ずかしい。

『、おはよー』

柴「昨日寝れなかった？隈あるからさ」

ドキッとした。
見透かされてるみたいな、意識してるって勘づかれた？どこか悪戯な顔をした柴田に思わず顔を背けた。

『げ、ゲームしてたら寝れんくてさあ！笑』

柴「何やってんの笑」

変だと思われなかった。良かった。

柴「今日小テストでしょ？」

『うん、流石に勉強したよ笑』

得意の化学だし勉強したので平気だと思う。
昨日柴田は休みだったし教えようと思って用意してたプリントを取り出そうとした。

柴「俺も勉強した。」

『え、』

柴「ん？」

いつもノー勉で挑むのに珍しい。
私と同じく柴田も理系なので今回の小テストは大丈夫そうだ。取り出そうとしたプリントはそのまま押し込んだ。

『や、なんでもない笑』

・
・

登校すると皆早く登校してた。

『麗亜おはよう』

麗「おはよう」

麗「まじ小テストやばくてほんと困ってる」

『教えようか？』

麗亜は根っからの文系らしく、凄く焦っていたので柴田用にと思ってたプリントを取り出して教えることにした。

と「 A理系！？」

『一応そうだけど… 』

急いで来たとしみつも文系らしく、一緒に教える。

二人が問題を解いている間、周りを見渡すと柴田が小栁津くんとりょうくんに教えていて、なんか似てるなあって少し笑ってしまう。

.