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｢今日の主役2人、連れてきたぜー｣
｢A、可愛い…｣
涙くんが僅かに微笑んだ。
ごめん、君に着せようと思ってたの。
｢じゃあ、今夜は子供に戻ったつもりで楽しもうか♪｣
｢隼、お前は少し大人になれよ｣
｢やだなぁ、海ったら｣
いつもと変わらない隼さんの魔王っぷりに安心した。
何だかずっと前から一緒にいた友達のようなこの雰囲気に和やかな気持ちになる。
｢Aちゃん、座ってていいよ。お皿持ってくるから｣
｢あっ、私も手伝いますよ？｣
｢結構量あるから大変だよ？｣
｢大丈夫です！｣
なら、と着いてくるように手招いた夜さんと一緒にキッチンに行った。
｢夜さん、Aさん！とっても似合ってますね！｣
｢いっくん、それは褒めてる…のかな？｣
｢も、もちろんですよ！｣
やっぱりまだ恥ずかしさが残っているのか夜さんは苦笑していた。
もういっそ開き直ってきた私はありがとう、と返した。
｢ここにあるの全部なんだけど…｣
｢確かに多いですね…でも夜さんこれ1人で持っていくつもりだったんですか？｣
｢え？うん、｣
当たり前のように答え、何かいけなかったかな、と首を傾げる夜さんに私は首を横に降った。
｢ダメですよ、これからは私も手伝います。頼ってください｣
｢そっか、ありがとう！…これから、か｣
｢何か言いました？｣
｢ううん、何でもないよ｣
じゃあ、そっちのお皿を…と一つ一つ丁寧に教えてくれた。
さっき何て言ったのかな？
でも何だかきゅっと引き締まったような表情だった。
何かおかしなこと言ったかな…と心の片隅で少し考えていた。
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作者名：塩キャラメル（□‐□）なのだよ | 作成日時：2016年9月1日 22時
