川西 太一 ページ35
｢たーちゃん｣
｢たーちゃん言うな｣
幼馴染の川西太一くんの忘れ物を届けに来た。
たーちゃん、可愛いじゃん。
｢たーちゃん、お昼食べよ｣
｢はぁ…分かったからたーちゃんやめろ｣
｢じゃあね、たーちゃん｣
｢もう何も言う気ない｣
さずかに呆れたのかため息をついたたーちゃん。
それでも怒ったりはしないのがたーちゃんの良いところでもある。
そして私の好きなところであったりもする。
｢A、昼部活のミーティングあるからちょっと待っててくんね？｣
｢了解でーす｣
そう言って席についたたーちゃん。
授業中も少しふわふわした気分だった。
｢じゃ行ってくる｣
｢いってらっしゃーい｣
はぁ…たーちゃん来るまで何しよう。
｢Aさんっ、ちょっとお話しよ！｣
｢天内さん？いいよー｣
クラスの女の子に声をかけられたからまぁついて行く。
特に仲いい子はクラスに居ないから女の子の友達あんまり居ないんだけど…何かな。
階段の所までくるとバッと振り返った天内さん。
｢ねぇAさん…何なの、川西くんにベタベタしちゃってさぁ？｣
｢え…どういう事…｣
｢ウザいんだよ。川西くんだって迷惑だと思うよ？いっつも近くにいてさ、邪魔なんだよね。だから…｣
｢死ねよ｣
その言葉が聞こえると同時に私は階段の一番上から突き落とされた。
きっとかすり傷だなんだで済まされる高さじゃない。
ギュッと目を瞑って衝撃を待つしかなかった。
｢Aｯ！！｣
大好きな声が聞こえる。
そして誰かの温もりを感じ、目を開けた。
｢たーちゃん、｣
｢か、川西くん！？｣
｢…天内、これどういう事だよ｣
｢ち、違うの…！Aさんが勝手に落ちたのよ！｣
何ふざけたこと抜かしてんだよ。
内心ではマジ切れだけど死ぬかもしれなかった恐怖から言葉が出ない。
｢A、そうなのか…？｣
｢…違う…そうじゃない…｣
｢A…あんた…ｯ！！｣
天内さんは怒りをあらわにしてその場から立ち去った。
たーちゃんは私を降ろすと隣に座った。
｢何処も怪我してねぇか？｣
｢うん…ありがとう、太一｣
｢っ…良かった…｣
脱力したように私に凭れ掛かる。
そのまま支えられるわけもなく押し倒される形になる。
｢あの時ちょうど通りかかってなかったら…もう俺…｣
｢助けてくれたのが太一で良かった。大好き｣
そう言うと恥ずかしそうに目を逸らし、静かにキスを落とした。
そうして一言。
｢俺も大好き｣
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塩キャラメル(□-□)なのだよ(プロフ) - アイミンさん» 明光くんですね！了解です！ (2016年6月4日 7時) (
レス) id: 930d503b85 (このIDを非表示/違反報告)
アイミン - リクエストで明光君お願いします！ (2016年6月4日 1時) (レス) id: 9ee16734b1 (このIDを非表示/違反報告)
塩キャラメル(□-□)なのだよ(プロフ) - コロネさん» ありがどうございます！国見ちゃん、了解しました！ (2016年4月20日 7時) (レス) id: 930d503b85 (このIDを非表示/違反報告)
コロネ(プロフ) - 初コメ失礼します！リクエストです！国見君でクーデレorツンデレな感じがいいです！！いつも作品面白いです！！これからも応援しています♪( ´▽｀) (2016年4月20日 5時) (レス) id: 8dfb1568a1 (このIDを非表示/違反報告)
塩キャラメル(□-□)なのだよ(プロフ) - あらはさん» あああありがとうございます！早くもネタが…w頑張るのでみすてないでくださいね！w (2016年4月19日 21時) (レス) id: 930d503b85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：塩キャラメル（□‐□）なのだよ | 作成日時：2016年4月15日 19時
