【真月 零】 ページ12
『なぁ、零くん』
「なんですか?」
『眠い』
「随分と唐突ですね…それじゃ一緒にお昼寝でもしましょうよ」
そう言う零くんはとても可愛いらしく俺に笑いかけて俺の手を優しい手つきで手を握った。
まるで何処にも行かないように。
その笑みに安心してしまったのか俺は零くんに身を任せ、深い眠りに落ちていった。
.
「変な子」
「可笑しな子」
昔よく言われた言葉がナイフの様に心を抉る。
何度も何度も突き刺さる。
痛い、イタイ、イタイ
あの頃は痛いなんて思わなかったのにな。
例え忘れたとしてもこの記憶は頭から抜けてくれないだろう。
.
「_____さん、____遊さん!!」
誰かの声が俺を呼ぶ。
「遊さん!!大丈夫ですか!?!」
どうやら俺は魘されていたらしい。
焦った声で零くんが俺の顔を見つめる。
ああ、止めてくれ。
そんな顔しないでくれ。
零くんには悲しい顔は似合わないんだ。
『なぁ、零くん。』
「何ですか?」
『…君が告白した時、
「死 ぬ時は一緒ですよ?」って言ったな?』
少し起き上がりながら零くんの目を見る。
「はい」
俺の目を見ながら言う零くん。
『それって本気なのか?』
「…」
無言のまま零くんは何も言わず俺の手を引っ張った。
行くのは俺の部屋にあるベランダ。
ベランダの柵は俺の腰あたりまでしかない。
高さは2m。
下手すれば落ちて死 ぬ。
零くんは柵の前に立って俺の方を向いた。
そして何時もの笑顔をしながら俺の手を引いて下に_______
.
「不安、なんですか?」
落ちなかった。
俺の目の前には零くんの顔。
キスしてしまいそうな距離。
正直冷や冷やした。
本気で。
どうやら柵のおかげて落ちなかったらしい。
でも零くんと地面を見た時、〈落ちてもいい〉と思ってしまったのは。
気のせいじゃない。
(お前ら何してんだよ!!)
(良かれと思ってしました←)
(全く!俺が近くに居たから良かったのを!!)
(す、すまない。シャーク)
---------- キ リ ト リ -----------
最後の会話はシャークさんと零くんと遊花ちゃんの会話です(笑)
シャークさんとは近所
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IM(プロフ) - maoさん» アウトDA!← (2016年8月22日 14時) (レス) id: 6a8103375d (このIDを非表示/違反報告)
mao(プロフ) - アウトなのかw (2016年8月22日 14時) (レス) id: b50c7b37a7 (このIDを非表示/違反報告)
IM(プロフ) - maoさん» マジかwww俺気づかんかった←アウト (2016年8月22日 13時) (レス) id: 6a8103375d (このIDを非表示/違反報告)
mao(プロフ) - 字間違えてたw紹介だったわ、w (2016年8月22日 13時) (レス) id: b50c7b37a7 (このIDを非表示/違反報告)
IM(プロフ) - maoさん» ありがとね!読んだよ!面白いなんて言ってくれてありがとね!! (2016年8月22日 13時) (レス) id: 6a8103375d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:衣深汰 | 作成日時:2016年8月16日 4時