【銀魂】花魁は悲しさに 2

七十二, ページ26

拝啓

沖田総悟様


黙っていてごめんなさい

私はこうなることが分かっていました
嘉六に毒をもられたあの日、
嘉六は私に二種類の毒を仕込んだの
一つは即効性のある毒。必死にみんなが看病してくれて助かった
でももう一つ、遅延性の毒をもられていた
この毒は数ヶ月後に発症して、
発症すれば絶対に助からないと嘉六に言われていた

私、死ぬ覚悟はできてたよ
だから、私が死んであと落ち込んだりしないでください


総悟。あなたに出会えてよかった

私はいつのまにかあなたのことが好きになってた


吉原にいた何年という月日よりも、
短かったけど真選組のみんなと過ごした日々が
私の人生で1番幸せでした



わたしに一生懸命になってくれてありがとう
わたしのことを受け入れてくれてありがとう
たくさんのことを教えてくれてありがとう
地獄のような日々から救ってくれて
わたしに再び笑顔をくれて
感謝してもしきれない

この思い出は死んでも絶対に忘れない

早いけどわたしは母のもとに行きます

最後に総悟

ちゃんと幸せになってください

敬具
　
　 箕嶋 A

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