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129話 ページ5

こんなはずじゃなかった。



私が思い描いていた、希望とは全く異なった絶望。







無惨「全て貴様がまいた種だろう。」





「…やめて、」



その通りだった。

私が弱いから守れなかったんだ。






幼馴染という存在を、母親という存在を、自ら自分で消してしまった。






エ「A!!!」






師範の声が聞こえたけど今の私には、もうどうでもよかった。

その場に座り込んでただ涙を流す私を見て師範は私を背中に隠して護るように立つ。





エ「Aに何をしたの。」



心做しか息が荒れていた。必死に私の事を探していたのだろう。






辞めて師範、あなたを死なせたくないの。


1人じゃ無惨なんて倒せっこない。




肺が弱いって言ってたじゃん、命を張らないでよ。あなたは死んで欲しいわけじゃないよ。







結果は一目瞭然。

師範は呼吸が荒れて傷まみれ。





無惨「貴様が生まれたせいでこんなことになったのだ。仲間を傷つけずに済んだのだ。」



「ごめんな…さ、い」





大好きな人を傷つけられた。



……全部、全部、私のせいで。





私の存在価値ってもう無いのかな…。






エ「耳を…傾けちゃダメっ…、私は大丈夫だから…!」



無惨「恥を知れ。自分の肉親である母親を殺した罪を一生だ。」



「いや……いや、いや…」







もう生きたくない。

疲れたよ。





自分の顔が、腕が、手が、足が、身体が、声が、存在自体が憎い。







無惨「貴様にはもう何も残ってない。鬼になって償え。」



「…ぁ…、ハァッ…ハァ…」




ただただ息が苦しい。





師範を傷つけた。




嫌われる。







償いたい、鬼になりたくない。


私は…どうしたらいい…?





感情がもう分からなくなる

ぐるぐる渦巻くのは“後悔”と“悲しみ”の“負の感情”だけだった。






「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」






壊れたかのように何度も何度も謝った。



無惨(そうだ、自分自身を呪え。こちら側につけ。そして、次は貴様の仲間を絶望させろ。)






エ(お願いみんな、間に合って…。私は少しの時間を稼ぐことしか出来ないから…)

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モチモチ(プロフ) - 美咲さん» ぜひ読んでみたいです!!時間がある時読ませていただきます!! (2021年12月19日 15時) (レス) id: 832328d0a2 (このIDを非表示/違反報告)
美咲(プロフ) - モチモチさん» 私も今、鬼滅の刃の小説を書いているんです‼️時間があったら見てみて下さい‼️ (2021年12月19日 12時) (レス) id: 352f7f8a03 (このIDを非表示/違反報告)
モチモチ(プロフ) - 美咲さん» うわぁーーん!!めちゃくちゃ嬉しいです(TωT) ありがとうございます!! (2021年12月19日 10時) (レス) id: 832328d0a2 (このIDを非表示/違反報告)
美咲(プロフ) - 凄くおもしろかったです‼️4時間位で最初から読んで来ました‼️頑張って下さい‼️ (2021年12月19日 5時) (レス) @page45 id: 352f7f8a03 (このIDを非表示/違反報告)
モチモチ(プロフ) - メロン♪さん» お気遣いありがとうございますっ!そうなんですね!!!ぜひ読ませていただきます✩.*˚ (2021年11月21日 8時) (レス) id: 832328d0a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:モチモチ | 作成日時:2021年10月22日 13時

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