ど ん な あ な た と 剣 士 様 ？

接吻したいあなたと蟲柱 ページ2

あなたside




私、葉柔Aには恋仲であるしのぶさんと1つ…したい事があります



それは……



「それでですね……ん？どうしたんですか？Aさん？」

『…えっ？！』

「急に私の方を見て箸が止まってしまってたので…」

『あっ、いや！たた、食べますよ！！勿論！』


いけないいけない…恋仲である事すらまず奇跡で、喜ばしい事なのに、それ以上を求めてはいけない……




『…ｯｯ…』



そうは思っているのに、私の視線はどうしてもしのぶさんに行ってしまう…





否、しのぶさんの口元に



いつから私はこんなに欲張りになったのかは、分からないけれどしのぶさんと恋仲にある以上、接吻が…してみたい。




だけど、そんな事を口に出しては行けない

なぜだか分からないけど、自分が言っている




『…………』


「……おや？…」


いつの間にか、私は頭の中で悶々と考えるのに集中していたらしく目の前に居るしのぶさんとの食事中の貴重な会話が途絶えていた




「…さん、Aさん。Aさん…！」

『はひっ！はい！！』

「なんですかその返事は…」


しのぶさんに急に呼ばれて驚いてしまったからか、変な返事が出てしまった


そして今しのぶさんに笑われている…


いつもだったら、笑わないでくださいよー、と返しているのに今はその笑った時に出来る綺麗な三日月の形をした口元にしか視線が行かない



そしてついに、さっきから調子が可笑しいと判断したしのぶさんが私に問いかけた。



いや、問いかけの度を越してませんか？となったのは、しのぶさんに問いかけられた後だった



「Aさんもしかして…接吻したいと思ってますね？」

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