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タイトル ページ2

...






「本当ごめん、堅野さん!」








ホウキとちり取りを両手で持ちながら深く頭を下げる男子君








授業中に音楽を聞いてたのが先生にバレて放課後二人で掃除をさせられる事になったのを自分のせいだと思い詰めてるらしい









そんなことないよと声を掛けてあげたいけれど









普段クラスメイト所か友達(いないけど)と話さない私にはどう言えばいいか判らなかった









男子君が頭を下げたまま、しばしの沈黙が続く









「…ゆ、許すから…謝らないで」








勇気を振り絞ってそう言うと
「本当!?」と顔を上げ急ぎ足で近づいてくる男子君









「堅野さんってさもっと怖い人だと思ってたけど話してみると全然違う、





怖くなんて無かった、寧ろ優しいね」









それに続いてありがとう、と言われて胸が高鳴る









こんな、ありがとうとか優しいとか言われたのは何時ぶりだろうか








話すのが苦手で普通の子みたいに皆と関われずにいると冷たいとか怖いとか偏見を押し付けられて友達なんて作れなかった









高校でも、そう今と同じ立場にいて友達なんて作れないままで。









そんな私にとって彼からのありがとうはとても眩しくてピカピカしてる
 
 









久しぶりの言葉達に胸の高鳴りを押さえながら出来るだけ明るく返したいけど









「あっそ」









やっぱり口から出るのはこんな言葉








男子君に嫌われるかな、なんて柄にない事を思って痛む胸









俯きがちに男子君と目線を合わせてみると









「だからさ、友達になろうよ」

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設定タグ:天月 , 歌い手 , 学校   
作品ジャンル:恋愛
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モブ(プロフ) - こういうストーリー好きなので嬉しいです。更新頑張ってください。応援しています。 (2017年5月28日 13時) (レス) id: 1e62cf720a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かわべ。 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2017年5月28日 0時

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