ボーダー？ネイバー？なんだそれ【3】

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ボスの異能力は何もわからないものだった

解除の仕方も発動の条件も

歯痒さを感じる日々を過ごす中で少しずつ情報を集めていった

でも、解除の方法だけがわからなかった

一か八かのこの殺し方でボスが死ぬかどうか

太宰の異能力は効いた

あとは、一瞬で死ねるものを

（一人称）の異能力は離れていれば離れているほど相手に届くまで時間がかかってしまう

だからこうして

ボスに抱きついて

糸で離れないようにする

『死んでもアンタを地獄に落とすって決めたんだ。死んでもらうよジュール・ヴェルヌ！』

ボスはやったら気づいたようだ

（一人称）の体に巻きついてある爆弾に

この量なら一瞬で死ねるだろう

あとは太宰の異能力だけ

『太宰！』

太宰「君1人で殺させはしないよ」

太宰は（一人称）の肩を抱いた

ジュ「嫌だ！死にたく無い！」

（一人称）はボスの舌を糸でちぎった

太宰「やっと私も死ねる気がするんだ。君と一緒に、私をあの世に連れて行ってくれないかい？」

『あぁ、一緒に行こう』

初めてで最後の接吻は、涙の味がした

死んでも離れないよう、太宰はキツく抱きしめてくれた

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