可哀想な子IV

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「さっきのメイク使えるからちょっと付け加えて、あとはヘアセットだけ変えよう」

貴『お願いします』

さっきはキラキラ抑え気味だったところにキラキラを足されもう一度まつ毛もバッチリにあげられ二重テープは取られた

「やっぱりアンタはこっちのがしっくりくる！カラコンはこれね」

貴『うぉー、瞼の違和感消えた。』

渡されたカラコンをつけていると衣装さんが持ってきたよ！！と扉を開けたのを見るとびっくり

衣装が随分レベルアップしている…

色は統一されているけど一人一人にあったスタイルの制服の衣装になっていてとても可愛い

「先に衣装着てきな〜髪崩れるかもだし」

貴『はーい！』

着るのが楽しみで衣装に駆け寄ると衣装さんからミズキはコレ！と渡される

貴『あ、脚がめっちゃ見える…』

「ミズキ細くなったから楽しくなっちゃった！ささ、ソアと着てきなさーい」

既に衣装を持って悟った顔をしているソアオンニと着替え用のカーテンの中に入ると少し深呼吸して着てみる

私は襟付きのミニ丈シャツに薄いパーカーと全員共通のネクタイとブラウンのジャケット、スカートは残念なことに(私の中では)短く謎に動きやすい様にスリットが入っていて唯一の救いはニーハイ丈の靴下がある事

ソアオンニはほぼ私と同じで違うところと言えばシャツが普通の丈で靴下は短い

貴『はぁー、辛い』

ｿｱ「靴下長いだけ感謝しろや」

最後に少しヒールのあるローファーを履いて外に出ると私やソアオンニより短いスカートを履いてる人がいて顔を見合わせる

貴『私たちって恵まれてるね』

ｿｱ「それな？」

太ももの真ん中で文句言えないわとユジンさんやモモカオンニその他勢のガチアイドル丈のスカートを見て大人しくメイクオンニのいる席に戻ると似合ってるわね！と後ろから抱きつかれ本気でヘアセットしてなくて良かったと思う

緩く巻かれていた髪をストレートに戻され
前髪もガッチガチにもう今日は前髪ありのヘアスタイルしかできないレベルで固められるとヘアティンセルを付けられ高い位置でポニテにされる

貴『キラキラ〜』

「いいわね、アクセはここにあるのを付けて？
私はミンジュンのメイクしてくるから」

貴『はーい！』

渡された箱にはイヤリングやチョーカーが入っていて適当に選んで隣のソアオンニに肩を叩かれ横を向く

ｿｱ「靴下ズレるっしょ？ソックスガーターあるよ」

貴『ありがたい』

お、シルバーチェーン付いてるのある！
ラッキー

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