もう1人の吉田松陽の弟子 Part２ (ページ5)

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高杉に心の中で文句を言い、

強制的に高杉と稽古を門下生の皆にやらされる。

もちろん、松陽も強制してきた...。

松[A、少しは周りと溶け込む努力をしなさい]

あの笑顔は怖かった。

今まで見てきたなによりも怖かった。

例えば...ゾンビやらお化けやらよりも。

それほど松陽の笑顔は怖かった...。

((((ﾊﾟｧｧｧﾝ

私の首に竹刀があたる音が道場に響く。

ああ、高杉に負けたなあ、なんて呑気に考える。

『負けるの確定なのわかっててやりたくなかった』

松「ですがA、

晋助と約束してたんですからちゃんと守らないと」

いや、勝手に｢俺とやれ｣って言って消えたよ、あれ。

高杉の一方的な約束だったんだど。

それを勝手に広めたの松陽なんだけど。

「Aちゃん！」

松陽と話していたらモブ女子が来た。

名前は鈴野、というらしい。あ、名字ね。

「すごいね！

高杉くんとは2回目だったけど。ほら、これ見て！

前回より214秒長くやりあってたよ！」

そう言ってモブ女子が見せてきたのは...

時間を測ったりするストップウォッチ。

...人が一生懸命のときなにやってんのこいつ。

桂「大きな進歩じゃないかA！

この調子でちゃんとさぼらず素振りをするんだな」

いつの間にか背後に桂もいた。

そういえば、ここだけの話、

私は桂がいるときだけ素振りをしている。

いないときはしてないよ、めんどくさい。

でも桂の前でやらなければもっとめんどくさい。

物理的には松陽、精神的には桂が1番怖いです。

そんな2人と暮らす私...。

これからの生活私のメンタル大丈夫かな。←