もう1人の吉田松陽の弟子 Part２ (ページ3)

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松下村塾では竹刀のぶつかる音が鳴り響く。

今やってるのは相変わらず銀時と高杉だ。

「ねぇねぇ、Aちゃん！」

『なに』

「相変わらず、冷たいねぇ！Aちゃんの性格は」

そういうのを余計なお世話という。

「そんなに睨まないでよ」

怖い怖いと言ってケラケラ笑うモブ女子。

こいつ、ほんとになんの用...？

「今日は高杉くんとやり合うんでしょ！」

『どこから仕入れたのその情報...』

きっと今の私はジト目になってるだろう。

モブ女子は少し離れたところから来ているらしい。

つまり、私たちの会話が聞こえるわけはないのだ。

(※遠くなくても聞こえるはずはない)

「へ？先生が言ってたんだよ」

松陽、その話をばらまくということは...

私、公開処刑決定じゃん。

『私はもう少し弱い人と戦いたい...』

強い奴らと急に戦い始めたら、

最初の方ぼろ負けしすぎてやる気なくなるのがオチ。

桂「強くなりたいなら素振りをサボるな！A」

『あはは... ごもっともな意見だねえ』

本音を言えば素振りなんてめんどくさい。

桂「そうやってだらけていては、

いつまで経っても銀時や高杉には勝てんぞ」

これもまたごもっともな意見ですね。

『桂は勝てたことあるの？』

桂「俺はあいつらとはやり合ったことはない」

『つまり勝つもくそもないと...？』

なら桂に言われなくても...

桂「お前は女子なのだぞ」

『あ、はい』

なに今更当たり前のこと言ってるのこの人は。

桂「自覚しているなら、

｢くそ｣などのはしたない言葉を使うなA！」

あんたは私のおかんか。