もう1人の吉田松陽の弟子 Part２ (ページ11)

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この前の桜はとても綺麗だった。

松陽と銀時とは去年も一緒に見たが、

高杉や桂はまだ会ったこともなかったから初めてだ。

相変わらず3馬鹿はうるさかったし、

役人のボンボンの息子にも会っちゃったけど、

みんなで“お出かけ”するのはほんとに楽しかった。

...来年も、みんなで行けたらいいなあ。

と、窓の奥にある、

今はもうほとんど咲いていない桜の木を眺めてみる。

...もうすぐで夏になるんだなあ。

松「＿＿＿＿＿＿＿＿」

松陽の座学をなんとなく聞きながら思った。

なんでかって？

だって眠いんだもん。あと、めんどくさいし。

『((ﾎﾞｿｯだけど今日は秘策があるのだ...！』

桂「Aはさっきからコソコソ、

何を言っているんだ？」

桂にはやはりﾎﾞｿｯと言っても聞こえてしまうらしい。

銀時や高杉なら酷くて睨む程度だろうに。

...今度松陽に席替え頼もう。

『寝ないための秘策が今日はあるの』

桂「集中していれば眠くなどならないはずだが？」

『...私は桂とは違うんです』

優等生はいいですね、｢集中｣なんて気軽に言えて。

でも、私はそんなめんどくさいことはしないので、

てかしたくないので、今の生活のままでいいです。

...私、嫌味しか言ってない？

桂「まあ、Aの場合は寝るよりは、

ぼーっと先生の話を聞くのが...」

『桂、私これから本読むから話しかけないで』

桂「...お前は何しにここへ来ているんだ」