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松下村塾では、竹刀がぶつかり合う音が鳴り響く。
「では、始めっ!」
モブ審判の掛け声と同時に銀時と高杉が稽古する。
稽古のときの、いつもの光景だ。
桂「......」
桂がそれを真剣に眺めているのもいつも通り。
そして...
「Aちゃん!私とやろ!!」
私が意外と仲の良いモブ
私の非日常。
「今、「ちゃん」と書いて君と読んだね?」
『それは気のせい。
それで?なんで私と稽古したいの?』
「Aちゃん、どのくらい強いのかなって!」
『...は?』
少なくともあんた達よりはやりやってるけど。
銀時とか、高杉とか。
まあ、1回も勝ったことはないけど。
『あいつら、少しは手加減してくれればいいのに...』
「だから!誰かに圧勝して自信つけよってこと!」
『自信...?』
「そ!」
モブ女子曰く、私は結構強いけど、
強すぎるあいつら(銀時・高杉)のせいで弱く見える
らしい。
『((ボソッ めんどくさい』
「?やりあお!」
良心を無駄にしたいとは思わない。
けど、勝敗がわかっているのをやろうとは思わない。
それはただめんどくさいだけじゃない。
トラウマにされたりしたらいやだ。
[Aちゃんがいじめてきたぁ...泣]
とか悲劇のヒロイン演じられたらいやだ。←
女子ってそういう生き物なんでしょ。←
この前本で読んだ。
「ふふん!私がその思考を変えてあげよう!」
『だから、私はめんどくさいことは...』
やりたくない
そう言おうとしたら誰かが私の肩に手を置いた。
桂「強くなりたいと思うなら、
面倒くさがらずに稽古に取り組まんとな」
「へへっ!そういうこと!」
なにこいつら、めんどくさい。
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樹羅 - 幼少期、すごい。かわいすぎ。(ニックネ−ム、樹羅とか吉羅とかあるんで「きら」読みは全部うちです。) (2019年6月3日 14時) (レス) id: 2c9031588c (このIDを非表示/違反報告)
あおい - めちゃんこ面白いです!これからバンバン感想書きまくるかもしれないですが←おい 頑張ってくださいね! (2019年6月3日 1時) (レス) id: ccb1bfcc8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:煎餅 | 作成日時:2019年3月20日 1時