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意味わかんない。って唯月が言って、私は出来ないことを披露するほどすいちゃんってバカなのかなぁって思った時だった。
目線を上げた先にいたのは少し遅れてきた花岡さんで。
『……ねぇ、』
あれ。って花岡さんを指させば唯月の美しい顔が段々と般若に変わる。
諏訪「Aはここ頼んだ」
オーダーを私に任せると唯月はつかつかと花岡さんに歩み寄って肩を掴んだ。
諏訪「ねぇちょっとどういうこと?」
花岡「何が?」
諏訪「何がじゃなくてさ、それ、スイの衣装じゃないの?」
これはまずいぞ。って急いでスマホを操作して里見くんの連絡先を探し当てる。
『……早く出ろあの顔面偏差値』
見てるこっちもイライラしてくるし、早く隼人の所行きたいしでムカついていく。
里見“_____え、沖?なんで俺にかけて、”
『ちょっと黙ってこれ聞いて』
奥で隼人がわーわー言ってるのは聞こえるけどわーわー言いたいのは私なんだけども。
諏訪「じゃあその衣装はなに?どう説明してくれんの?」
花岡「だから、」
諏訪「だからじゃなくて!!!!スイの衣装を、なんであんたが着てんのか!!!説明してって言ってんの。」
うわぁお客さん結構いるのになぁって思いつつスマホを耳に当てて里見くんに声をかける。
『今のでわかった?後で私が隼人になんか言われんの嫌だからそこら辺もよろしく』
電話をブチ切って私はなんだなんだとこっちを見てるお客さん達の方へと行く。
『騒がしくてすみませ〜ん!』
これで許してくださいっ♡って飴玉を渡せばデレデレした顔で出て行ったお客さん達。
おお、分かってくれてんじゃん。って思いつつ私はお客さん達が全員出て行って私と唯月と花岡さん達になった教室のドアをピシャリと閉める。
諏訪「いくら里見が好きだからってやっていい事と悪いことがあんじゃないの?!ねぇ!!!」
あ、これは本格的に花岡さん達が潰されるぞ☆って気づいた私は唯月の肩に手を置いて1回落ち着かせる。
『……とりあえず、すいちゃんの所、行こっか』
なるべく笑って言ったつもりだったけど、唯月まで頬を引き攣らせたからちょっとビックリ。
逃げないようにしっかりと花岡さんの手首を握って会場に行けば前の方の席を取っておいてくれた隼人達と合流する。
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莉歌(プロフ) - 無音さんの作品とのコラボ最高でした!無音さんとラベンさんの小説どちらも大好きで、コラボって分かった瞬間テンション上がりました笑 (2019年3月19日 21時) (レス) id: cb9a87189e (このIDを非表示/違反報告)
ぺんちゃん(プロフ) - 好きです (2019年3月19日 13時) (レス) id: b91641893d (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 作者さん早速見させてもらいました最高です (2019年2月23日 10時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ラベン | 作成日時:2019年2月22日 22時