3年A組の、闇へようこそ 4幕

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『……もう一回言って？先生が人殺し？先生が人殺しだったら、あんな自分の命かけて私達に授業してくれるような人？先生が人殺しだったら、もうとっくにうちらころされてない？』

兵頭｢あ？なんだよ、先生の味方なのかよ、お前｣




やっぱりお前って言われた時Aはずっと耐えていた涙を零した。

兵頭の胸ぐらを掴む手は震えていた。




『……私が共犯者だったのは、昨日まで。私が聞いた内容は昨日の武智が逮捕されることで終わりだった。武智が逮捕されて、先生から私の所に連絡が入って、私がみんなを解放して、先生はそのまま病院の施設に入る、それで終わりだった。』




あの5人の泣きそうな視線が突き刺さる中、Aは兵頭を掴む手を強くして言う。




『なのに私のところに先生から連絡はなかった。私は、これから先のこと、何もわかんない。だからその動画のことも何もわかんない』




思いっきり突き放すと、自分の机に目を落とす。

そうすれば涙がポツリと雨のように降り注ぐ。




『分かんないんだよ！！！でも！！！！今まで私は先生を信じてここまで来た。だから、私は先生を裏切るようなことをしたくない。』




以上。と呟き自分の席へ座り込み涙を拭うAに兵頭は何も言えなくなった。

そして甲斐と諏訪の無言の睨みにより自分の席へと戻った兵頭。


どうするべきか誰もが路頭に迷い始めた時、動画に映る静止画の柊をずっと見ていた西崎が声を上げた。








西崎｢─────────この動画を、マインドボイスにアップしよう｣







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