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水越「私は水泳が好きだった。誰よりも努力してきた……っ、なのにっ、どうして?」
坪井“水越…”
水越「私が蓮と付き合ってることにムカついたんでしょ?!自分になびかなかったから私を切ったんでしょ?!?!澪奈に対しても、自分に気がないって分かったから私と同じように追い詰めた!違う?!?!」
叫ぶ彼女に、先生は何も言わずにただ沈黙が訪れる。
水越「黙ってないでなんとか言いなよっ!!!!!」
それでも黙る先生はそれがあってるのか、間違っているのか─────────
市村“それは違います”
突然聞こえてきた校長の声に教室がザワつく。
市村“坪井先生。本当のことを、伝えるべきだと思いますよ”
水越「……何?本当のことって、何が違うって言うの?ねぇ、言ってみなよ!!」
そしてやっと口を開いた先生が語ったのは、涼音のための事だった。
坪井“確かにお前は、誰よりも努力してた。毎日毎日、暗くなるまで泳ぎ続けて、筋トレもして。俺が教えてきた中で一番、頑張ってたよ。”
けれど、それがいけなかった。そう、先生は言った。
───────────致死性不整脈
それが、涼音が患っていた病気だった。
坪井先生は涼音のお母さんに頼まれて強制退部という形をとるしか出来なかった。
その行動が、正しい行動だとは思えないけれど、坪井先生にはそんな行動しかできなかったんだと思う。
水越「な、にそれ…全部私のためだったって言うの?」
しゃくり上げながらそう問う涼音に、誰もが同情の気持ちを抱く。
坪井“でも…結果的に、それがお前を苦しめていたんだな。本当に、申し訳なかった”
深く頭を下げた坪井先生に涼音が震え出す。
水越「っ、ずるいよ…何で今更…?そんなのないよっ!」
カチャリ、と眼鏡をかけた先生はパソコンを閉じ、呆然とする涼音に問いかける。
柊「水越…今のを聞いても、まだ坪井先生を疑うのか?」
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?? ラベン(プロフ) - 世恋さん» ほんとだ!!!ありがとうございます!笑 (2019年2月22日 13時) (レス) id: eb4c247be4 (このIDを非表示/違反報告)
世恋(プロフ) - 遠くが見えないのは近視じゃないですか?違ったらすみません!更新頑張ってください! (2019年2月22日 12時) (レス) id: 2be61dc08d (このIDを非表示/違反報告)
海理 - お誕生日おめでとうございます (2019年2月20日 14時) (レス) id: f453f15264 (このIDを非表示/違反報告)
TWICE - お誕生日おめでとうございます!これから頑張ってください! (2019年2月19日 22時) (レス) id: 08f374a58a (このIDを非表示/違反報告)
れあてぃん。(プロフ) - お誕生日おめでとうございます!!うちのお兄ちゃんと同じ誕生日だったなんて笑 (2019年2月19日 19時) (レス) id: 2e97a00b85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ラベン | 作成日時:2019年2月11日 20時