3年A組の、闇へようこそ 3幕

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( A side )






茅野｢Aっ！！！｣




隼人とババ抜きしてたらさくらが教室に飛び込んできて私の所に駆けてきた。

あと私が隼人のカード、ジョーカーじゃない方引けば終わりだったんだが？ドキドキの最中だったんだけど？




『ん？なに？』

茅野｢あ、あの、ね、｣

『そんな慌てなくていいから』

茅野｢先生が、Aのこと呼んでる！｣




あぁそう。って隼人の持ってた片方のカードを引く。




『あがり』

甲斐｢はっ、……強すぎだろ、お前…｣




揃った数字を見せびらかして机に放る。




甲斐｢大丈夫なのかよ｣

『私は誰よりも先生を信じてるからね』




何か考えたあと、ちゃんと目を見て行ってこい。って言ってくれる隼人が好き。

その目が、強い意志を持ったその目が、私は大好きなの。


目だけじゃない。優しく触れてくれるその指も、コーラ色をしたフワフワな髪の毛も。

優しく開けろよって言って私に開けさせたそのピアスも、何もかも。

私は大好きだから。




『ん、いってくる』




行ってきます、行ってらっしゃい。

ただこの会話だけで泣きそうなの。







あなたがいるだけで、心の底から幸せなの。






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