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その言葉を聞いて、少しだけ彼の左胸に耳を寄せると、自分の鼓動とは比べものにならないくらいそれは速いもので。
きっとその緊張は、大会だけではなくて、2番手というプレッシャーや、元とは言えどプロのゲーマーであるという緊張、リスナーや周りからの期待など、色々な理由が予測される。
このままだときっと、彼はまた自分を卑下してしまう。それは見たくないと思い、回していた腕を彼の胸板に置き、少しだけ彼との距離を離した。
「…ありちゃん、そのままだとまたネガさか発動させちゃうでしょ。…明日吐き出すのはいいとしても、今吐き出したら、ありちゃんも、私も辛くなっちゃうよ？」
だから、今はだぁめ。彼の顔を少しだけ隠している髪の毛を彼の耳にかけ、彼の頬に手を滑らせてそう言うと、彼は私の手を握り、そうですよね。といつも通りの笑顔を見せてくれた。
「…ほんまにありがとう、Aさん。俺、明日頑張るよ。」
「うん。ちゃんと見てるよ。…だから、ありちゃんもいつも通り、ね？」
私ができるのは、コーチングでも変に鼓舞する言葉をあげることでもない。ただ『見てる』と言うことを、彼がどんなに頑張っているかということを。きっとその言葉だけでも、今の彼には必要なんだろう。
そんな私の意図を汲み取ってくれたのか、彼はどこか迷いがあるような表情から少し吹っ切れたような表情を私に見せてくれた。
あなたのその笑顔が、一番好きなんだよ。
どうか彼が、笑って好きなことをできますようにということだけを心から祈った。
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瑠衣(プロフ) - a/r/s/kさんのお話少なめなので本当に嬉しいです♡更新の通知きたら楽しみすぎてすぐ見にきちゃいます🥰 (2022年10月3日 22時) (
レス) @page13 id: cbbafd5869 (このIDを非表示/違反報告)
白夜(プロフ) - ほんとにありがとうございます好きですもはや生きがいですほんとに𝑩𝑰𝑮 𝑳𝑶𝑽𝑬______ (2022年10月3日 21時) (レス) @page14 id: 12c37bf99f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よる
x他1人 | 作成日時：2022年10月1日 23時
