Sanctuary <Jesse×Hokuto> (ページ8)

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「子どもみたいだね。せんせ」
「…、」

そんな俺の言葉に何も言わずに俺を見る目は不満そうで。

「例えだよ。怒った？」
「…別に、」

先生の表情はややこしい。
大人は大概そうなのだろうか。

じっと見つめないと奥が見えないし、
見つめてる最中に照れてしまうと分からない。

でも今日の先生は、俺がいくら見つめても逃げなかった。

「…甘えてんの。」

「え？」

「だから、子供じゃない。」

「……」

想定の外にいたその言葉に、世界が止まる気さえした。

「、聞いてる？」
「ぁ、うん。」
「他のこと考えないで。」

「ぇ、ちょ＿＿、」

「＿ん、ぅ」

いちいちキスが上手いこの人に、
気持ちよさと同じくらいモヤモヤするのは内緒。

その顔が離れると、笑う貴方。

なんだか全てが愛おしくて、
大人しく貴方に流されることにした。

「…ほんと子供みたい。」

「だから違うって。」
「違わないよ。可愛いもん。」
「子供はこんなことしません。」

「こんなことって？」
「んー、キスしたり、」
「それだけ？」
「ぇ、？」

意地悪をしてるつもりはない。
優しい性格のはずだ。

だからまぁ、これは貴方と並ぶ為の精一杯の背伸びだと思ってよ。

「俺と先生って、それだけ？」

ご飯食べたり、喋ったり、洗濯物干してみたり。
欲に駆られて抱き潰したり、数え切れない。

「先生。俺の事好き？」
「……うん、」

「ちゃんと、俺に惚れてる？」
「…、惚れてるよ。」

今日の先生は俺の目を逸らさない。

俺はその、慈しむような貴方の顔が好きなんです。
無条件に俺を愛してくれている気がするんです。

「先生、俺、重症だ。」
「ちょ、苦しい…、」

力の限り腕に閉じこめると、多分本気で苦しいはずの先生の手は、俺の背中から離れないように一層強く触れた。