Sanctuary <Jesse×Hokuto> (ページ17)

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「…変なの。」
「なにが、」
「優しい顔してるから。」

「ふふ、そうだよね、先生は知らないか。
　書いてる時の先生は、いくら見つめても気付かないから。

　俺が先生を見てる時は、いつもこうだよ。」

まるで心から愛おしいものでも見ているようなその顔は、こっちが溶けてしまうほど優しい。

「俺の考える幸せはね、」

「幸せ、？」

「すぐそこで先生が、
　嬉しそうにケーキ食べてて、楽しそうに話してる。

　今日あったこととか、感じたこととか、
　思ったままに笑ってる先生を
　俺は何も言わずに見てるんだ。」

こんなの、夢みたいだと思わない？と、嬉しそうな君は本当に一瞬たりとも俺から目を離さなかった。

そんな君に、こっちが恥ずかしくなってくる。

「…学生の思考らしくないね。」

「ただの学生じゃ先生に振り向いてもらえないでしょ」

「僕が振り向かなくても、君には人が沢山寄って来そうだけど、」

「…先生、もしかしてまだ怒ってんの？」

ずるい男は、時に歳下らしく近付き、時に男になって触れてくる。

たしかに君は、ただの学生じゃない。

だって君は、

そう簡単に僕を逃がしてくれないから。

end
(ひとまずここまでがtwitter分になります。)
(お題箱にてシチュエーションのアイデアを貰っているので、
　書けるものから書いていきます！)