第12話 ページ12
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「はぁぁ〜今日も疲れた〜」
ため息とともに呟いて、やっと着いた家の前で体を伸ばした。
普通かとはいえ、雄英の授業は割とハードだ。
マンションの階段を上ってすぐの扉を開けると、家の中の匂いがしてなんだか安心した。
「ただいま〜！」
「「「おかえり〜！」」」
「なんかめちゃくちゃいい匂いするー！今日の晩御飯なにー？」
「焼肉だよー」
「焼肉ー！？」
やけに美味しそうな匂いにお腹が鳴りそうになった。
靴を適当に脱いで自分の部屋に鞄をドサッと置くと、重さから解放されて体重まで軽くなった気分だ。
「なんで焼肉？今日なんかあったっけ？」
何はともあれ、この疲れた体やすっからかんの胃袋に焼肉は最高だ。
香ばしい匂いに思わず笑みを零しながら家族がいる方へと向かうと、そこにはありえない光景が広がっていた。
それを見た私は、思わず笑顔をなくし顔を引き攣らせた。
「なんでいる！！？？」
「遅かったな、A」
そこには、肉を頬張り家族と食事をしている轟くんがいた。
「ほんとよA〜。何油売ってたの？」
「ねーちゃん彼氏いないくせに一丁前に寄り道か？」
「せっかく焦凍くんが来てくれたってのになぁ？」
「“焦凍くん”！？？」
轟くんがいることに唖然としていると、父が問題発言をかましたので今度は絶句した。
いつからだ。
いつからお前達は轟くんと当たり前のように食事を始めたんだ。
とんでもない光景すぎて私は未だに現実だと思えないよ。
しかもなに“焦凍くん”て。
仮にもあのエンデヴァーの息子さんだよ！？
と、声も出せずに心の中で一人家族に呼びかけるが、残念ながら彼らは肉に夢中らしい。
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なっつ(プロフ) - めっちゃハマりました〜！何回も読み直してます！続き待ってますね★ (2019年7月12日 8時) (
レス) id: 891cb8f982 (このIDを非表示/違反報告)
ヨシ - 轟君がピュアで可愛すぎる…！いいですね、ピュアろき君！更新楽しみにしてます！ (2019年7月3日 22時) (レス) id: 59138960e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨夜なつ | 作成日時：2019年5月24日 20時
