第1話 ページ1
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「なぁ」
「?」
すぐそばから声をかけられ振り向くと、そこには見覚えのある人がたっていた。
決して仲が良い訳では無いけれど、その人が有名人だったからすぐに分かった。
なんせ彼は、かの有名なNo.2ヒーローの息子で、兎にも角にも髪色といい顔といい、個性が強かったからだ。
髪と顔だけでなく、もうひとつの個性の方もすごく強いんだけど。
彼は振り返った私を見るなり、驚いたように小さく目を見開いた。
え、もしかして人違いだった?
だとしたら気まずいんだが。
「やっぱりお前、Aか」
一瞬焦ったが、どうやら声をかけたのは私で間違いないらしい。
急な名前呼びに、イケメンが私の名前を…と少し感動してしまった。
「は、はい。えっと…轟焦凍くん、ですよね?よく私の名前知ってましたね」
同い年なのに馴れ馴れしく話すのもなんだか気が引けて、敬語で喋る。
というか、本当に、ヒーロー科のイケメンが私なんかを知っているなんて恐縮だ。
まぁ、もしかしたら、というか絶対大した用ははないんだろうけど。
そんな私の予想は、見事に大外れするのであった。
「俺と結婚してくれ」
「…………………ん?」
そう。
これが私と、轟焦凍との出会いであった。
………いや、正しくは、再会だったのだが。
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なっつ(プロフ) - めっちゃハマりました〜!何回も読み直してます!続き待ってますね★ (2019年7月12日 8時) (レス) id: 891cb8f982 (このIDを非表示/違反報告)
ヨシ - 轟君がピュアで可愛すぎる…!いいですね、ピュアろき君!更新楽しみにしてます! (2019年7月3日 22時) (レス) id: 59138960e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨夜なつ | 作成日時:2019年5月24日 20時