芸能人に拾われた【TH】 (ページ3)

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you side

私に声をかけてくれたかっこいい人とは別の、背の高いかっこいい人が私の隣に腰掛ける。

RN『はじめまして、キム・ナムジュンです。』

『えっ…日本語…』

RM『少しならできます』

その人が口を開いたと思えば、驚くほど流暢な日本語。

チラッと私に声をかけてくれたイケメンくんに視線を向けると、誇らしげに胸を張って立っている。

なるほど、日本語を話せる人を呼んできたのか。

RM『シンプルに聞きます。なぜ、そんなに韓国語が分からないのに韓国に？そして、何故道端に？』

『…逃げてきたんです、両親から』

RM『お母さんとお父さんから？』

『はい、』

私の両親は日本で有名な会社の社長と副社長。

会社を継げ、としつこいほど言われた私はそれが嫌で、知り合いの誰もいない韓国に逃げてきた。

RM『そうだったんですね、』

事情を説明すると、ナムジュンさんは少しスッキリしたような表情を見せて、＂テヒョンイを呼んできます＂と言って席を外した。

テヒョンイ…あの声をかけてくれたイケメンくんだろうか。

TH『はなしできましたか？』

『わっ…はい、できました』

そんなこんな考えていると、突然背後から聞き慣れた声。

外で声をかけてくれたイケメンくん。

TH『キム・テヒョンです』

『Aです、斎藤A』

TH『A？いいなまえです』

そう言ってニッと笑って見せてくれたテヒョンくん。

なんだろう、きっと彼って幸せを分けてくれそう。

ナムジュンさんとテヒョンくん、そしてもう一人の男性は韓国語で何やら相談中のご様子。

私、出て行っていいだろうか…

宿探しをしなくては…

RM「Aさん、行くところはありますか？」

『これからです、』

RM『なら、見つかるまではここに居てくださってもいいですよ』

『え、ほんとに…？』

RM『はい』

そう言うと頷くナムジュンさんは、可愛らしいエクボを作って笑顔を見せてくれた。

『ありがとうございますっ！』

勢いよく頭を下げてお礼を言うと、おぉっといい驚くナムジュンさんの声とハハハッと笑うテヒョンくんの声がした。

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