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「きりやんに頭撫でられてただろ」
『まぁ、』
「お前男経験全然ねーくせにそんな感じなの？」
『はい？』
「…すげームカつく」
どういう訳かはわからないが、シャークん様が、
きりやん様との距離が近かった事に対して苛立ちを示しているのは何となく理解した
距離が近いといえど、頭を撫でられるという行為は
ほとんど貴方方から受けているものだからきりやん様に限らずなのだけれど。
「俺は？」
『はい？』
「俺もA撫でたい」
『は…ｯ⁉︎』
「何。嫌なのかよ」
『あ、い、いえ、嫌ではないです、が…？』
疑問形になってしまったのは許してほしい。
だってまさかあのシャークん様に撫でたいと言われるだなんて一体誰が予測出来ただろうか。
シャークん様は私の言葉に
嬉しそうに微笑むと満足のいくまで私の頭を撫でた。
「Aさー、みんなに距離近いわけ？」
『そういうのは…あまり気にしてないです』
「ハァ？気にしろよ」
『いや貴方がそれを言いますか』
シャークん様は、俺？なんで俺？なんてとぼけているが
一番最初に私に手をかけたのを忘れたのかこの人は。と心の中で思ったところで留めておいた。
よくよく見ればシャークん様も
かなり酔っておられるようで、呂律が少し危うくなっている。
というか前も思ったような気がするが
この人はかなりギャップが激しい。
戦闘狂とも言われてる人がお酒を飲むとこんなになるなんて。
まぁ、顔もかなり整ってる方だし、
人気があるのは考えなくてもわかる。
ただ…
「Aー」
『何ですか』
「今日俺の部屋きてよ」
『嫌です』
「んぇ？なんで？」
『身の危険を感じるので。』
「ハァ？一緒に寝るだけだろ一緒に。なんもしねーって」
『はぁ、』
酔ってる彼は少々どころかかなり面倒臭い。
とても我儘で強欲だ。
普段素直ではない部分がある故こうなるのかはわからないけれど。
そうだ。
折角彼が近くに来てくれたのだから、情報は仕入れておかなければ。
『ところで、シャークん様はベル様と話しました？』
「あ？誰それ」
『え。貴方の婚約者だと伺っておりますが』
「あー…。なんか居た気がするわ」
『………………』
こんな事あるのか？
全く持って興味を持たれていない婚約者に同情してしまうほどだ。いやしないけど。
でもまぁ、
望んでも無い、どうでもいい婚約の相手なんて
彼らにとっては覚えるだけ無駄なのかもしれない。
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٩( ᐛ )و - 一気読みさせてもらいました！すごい美しい物語で…語彙力が溶かされました()心情の描き方がすごく柔らかくて細かくて心にくるものがありました！この物語に出会って楽しかったです！ (2022年12月23日 17時) (
レス) @page42 id: 9df188f843 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー(プロフ) - あずきさん» コメントありがとうございます…！！！わあああ嬉しいです…！！！！これからも頑張ります^^ (2022年9月30日 20時) (レス) id: ad479b9abd (このIDを非表示/違反報告)
あずき - 完結おめでとうございます！！これからも応援させてください~！！⸜🙌🏻⸝ (2022年9月30日 19時) (レス) @page43 id: fed7a00a2d (このIDを非表示/違反報告)
ゆー(プロフ) - せなさん» コメントありがとうございます!めちゃめちゃ嬉しいです‼︎頑張ります^^| (2022年8月6日 2時) (レス) id: ad479b9abd (このIDを非表示/違反報告)
せな(プロフ) - めっちゃくちゃ好きです...。。更新頑張ってください！ (2022年8月2日 1時) (レス) @page15 id: 4799d8c49a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆー | 作成日時：2022年7月23日 17時
