平穏って知って…わかったもう君には聞かない！

別に止めやしないけど ページ2

「話が早くて助かるよ」
「ただし」
「何だい？」

「私は受けたい依頼しかしない。自由にやらせて貰う」
つまり、首領の命令に100%は従わないと公言したのだ。

そんな私の意思表示に、困った顔をしながら
「いいよ」
と言う森先生。

その直後、また森先生は口を開けた
私の両親は爆死だったらしい。

ただし、遺体は見つかっていないそうだ。

何となく、予想はつく。
きっと、両親の死が森先生の作戦の生贄だったという私の推理も、間違ってはいないだろう。

その他にも森先生は

蔦色の瞳の少年が私を背負ってやって来て、自分に私を託した。と、言った。

蔦色の瞳の少年…織田作は、私を預けた後、足早に何処かへ去って行ったそうな。
このまま、暗殺者にでもなると言うのだろうか。

まァ、別に止めやしないけど。
殺しと言う行為は悪だと思うが、私が言えたことではないし。

人の生き様を情報として知る必要があるのが暗殺者だ。
理由はどうあれ、生き様に触れるのは大切なことだと私は思う。

それに、こんな世界だ。強いに越したことはない。

「森先生。福沢さんは？」
「さぁ？」

にこりと微笑む。
森先生には、もうこの件について話したい事は無いらしい。

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