姉と弟AnotherStory

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「あー、...







そんなことより、体育行こうぜ！




遅れたやつグラウンド整備って言ってたで！」








急がな、ってあいつら嵐のように去っていった。








「中間くん....、やったっけ？




大丈夫か？体育一緒行こうぜ！」






.........。








嫌いや。







どうせ偽善者ぶって自分の株上げようとしてるんやろ。







お前みたいなタイプやった奴は今全員俺のこといじめとるし。







俺がしゃがんだまま鼻を啜っとったら、ノゾムが近づいてきて、背中をさすってきた。







嫌やっ、怖い。




そう思ったときにはノゾムの手をはたいてた。







終わった。俺こいつからもいじめられるんや。








こいつからいじめられ始めたら、女子からのいじめも酷くなるやろうな、


なんて他人事のようにぼんやり考えとったら、









「俺は、中間くんと友達になりたい。



ダメ.........かな？」








こいつが何を考えとるか分からんくなって、教室を飛び出した。









.









生まれて初めて授業をサボった。








どうせあいつら、ある事ない事教師に言いつけるんやろな、とか思いながら、頭では昨日の事ばかりよぎる、








俺は生きとってええ人間なんやろうか。

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