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大毅くんはあの事件の日、熱が下がらない日が3日続いてて。
お父さんや私に会えなかったのと、熱が下がらなかったのとが相まってたのかな。
身体的にも精神的にも限界がきてたみたい。
高熱の時特有の夢を見たみたいで。
それに子供の時に見るあのドロドロとしたどこか不気味な夢が相まって。
私がいなくなる夢、
大毅くんが夢から覚めた時、神山さんは丁度リビングで取引先と電話してたらしい。しかも、1回の取引で家が建てられるくらい大きなお金が動く取引先。
大毅くん普通だったらギャン泣きするんだろうけど、多分やばいって気持ちが先走ったのかな。
高熱で錯乱状態だったのもあって、家を飛び出したらしい。
私を探しに。
大毅くんがいないって気づいたのはおそらくそれから10分後。
神山さんの電話が終わって、部屋に行ってみたらいなくなってた。トイレにもいないし、まさかと思って玄関行ったら、大毅くんお気に入りの赤い靴は残されたままだったって。
でも玄関の鍵は開いてた。
それから神山さんがお父さんと警察に連絡して探し回ったらしい。
それから30分くらい経って、交番に迷子の子がいるって大毅くん届けられたらしい。
靴も履いてないし、パジャマだし。何より高熱あるもんね。
お父さんが交番に行ったらもうギャン泣き。
Aいなくならないよね?
ってうわ言のように繰り返してたらしい。
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作者名:ほうじ茶 | 作成日時:2019年10月31日 0時