姉と弟 (ページ5)

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中学時代はほんとに楽しかった。

毎日が今まで経験したことないようなことばっかりで。

藤井くんは小学生の時も学校通ってたから、くだらんことで騒ぐ女だって思われてたけど。

毎日学校行って、神山さんにお迎え来てもらって、大毅くんにお出迎えしてもらうっていうルーティンがたまらんのよね。

大毅くん家帰ってから、私のことママだと思ってるのか分からないけど、抱っこを要求してくるんだよね。

またそれが可愛い。天使。うるさいけど。

抱き上げるのは心臓に負担かかるから、ソファーに座ったまま膝に乗せるのが私たちの抱っこの在り方だった。

抱っこしたら最後。大毅くんとにかく喋り続ける。

まだ幼稚園入る前なのによくそんなに言葉知ってるよね。私より語彙力あるんじゃない？

毎朝、お父さんに学校送ってもらう車に大毅くんも乗って、お父さんと一緒に会社に行ってた。

午前中は社長室兼託児室(笑)で大毅くんを遊ばせて、午後になると、神山さんと一緒に私のお迎えに来て、家に帰るみたいな生活だった。

毎日同じ場所しか行き来してないのによくそんなに喋ることあるよね笑

このマシンガントークは大毅くんが眠くなるまで続く。どんな拷問かよって感じだけど。

また眠くなったら眠くなったで大変。

その頃になるとぐずることは減ってきたんだけど、甘えん坊になるみたいで

A... ぎゅってして

って言ってくるの。これ彼氏じゃないからね。3歳児だから。

はいはい。よしよし、背中トントンってやってたけど、これ私めちゃくちゃ舐められてるよね？

せめてちゃん付けしてよって感じ。

天使って言ったのやっぱ撤回笑。

てか今気づいたけど、神山さんの仕事秘書じゃなくて保育士じゃない？笑