レンタル彼氏依存症。【シルバー】 (ページ3)

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【イケメン彼氏】ページ3

へぇ、このサイト急にメールくることあるんだ。

なになに………？

【お客様に大変失礼な応対をいたしましたこと、心よりお詫び申し上げます。】

何やら、先程の男についての謝罪文がつらつらと書かれている。

そんなことか、律儀だな…………。

そう思って、適当にスクロールしていると。

【ささやかではありますが、新たなレンタル彼氏のご紹介をさせて頂きます。】

と、書いてはいたものの。

あんなことがあった後では、乗り気になれなかった。

もう、いっそ………ホス狂になるしかないかもなぁ。

頭痛がしてきて、イライラしてスマホを投げてしまった。

やっべ、どこいったあ？

『あ、あった………』

『はぁ、壊れてはないな。』

『あぁ、やばっ、腹空きすぎて死にそ___________！？』

スマホで料理を調べようと、電源をつけたら。

とんでもないものが、映り込んでいた。

は、え………？だ、だれ……このイケメン………？

投げ出した時に誤って、ニュースでも開いたかと思ったのだが。

スマホは、先程の画面からは変わっていなかった。

このイケメンは、芸能人でもなんでもなかったのである。

『ま、さか………新たなレンタル彼氏って………』

は、早く、指名しなきゃ………！

あのクズ男のせいで落ち込んでいたけど、それどころではない。

急いで、色々済ませた後。

今更ながら、写真をまじまじ見る。

サラッとした、銀色の髪。

珍しいオーロラ色の瞳。

多分、上質なスーツ姿。

………綺麗な人………。

この時の私は、気が動転していた。

その後、私は知ることとなる。

薔薇の棘が刺さるように、痛い思いをすることを。

『………デートは一週間後？
楽しみだなぁ』

そうだ、明日服でも買いに行こうかな。

スマホに映っていた自分の顔がニヤケ過ぎてて、ハッとする。

ダメダメ、もし今回がダメだったら辞めるんだから。

そういや、あの男の金支払ってないや。

面倒いけど、払いに行くかぁ。