友達の友達【青柳冬弥】 (ページ12) - 小説

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友達の友達11 ページ12

｢・・・・Aさん、もう図書室閉めますが・・・｣

何度か彼女の肩を揺さぶってみても、返事はない。

どうやら、熟睡中らしい。

よっぽど疲れていたのだろう。本当ならゆっくり休ませてあげたいところだが、生憎ここは学校。そんな事は許されない。

｢あの、Aさん｣

何度目かに彼女の名前を呼んだ時、

｢・・・ぃか、ないで｣

｢・・・え？｣

そんな呟きが聞こえた。

同時に。

｢・・・泣いて、いる？｣

彼女の涙にも、気がついた。

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作者名：いのしし侍。 | 作者ホームページ：！？
作成日時：2021年11月21日 0時