内緒事 ページ9
朝。
小鳥のさえずりで目が覚める、なんてことは無くて。
私が起きたのは、目を開けた時、隣で赤い物体が眠っていたから。
確か、坂田さんと呼ばれていた。
「……坂田さん。」
「ん、……んぅ……」
「………………セクハラですよ」
少女漫画のように布団の中で抱き締められているこの状況は、私が訴えれば坂田さんは捕まるだろう。
すりすりと首筋に顔を埋めてくるのがくすぐったくて、思わず身をよじる。
「……もしかして、起きてます？絶対起きてますよね？」
「…バレとったん？」
「当たり前です。」
「……なぁ、この噛み跡、って……」
「あ！！！ご飯！抜きになりますよ！行きましょ！」
「お、おん！！」
足に包帯をまいたまま廊下を駆け出した。
その途中、半分分けの低身長の人に会って、「朝から元気いいなー」って言われたから、「ありがとうございます」って返したら笑われた。
「ちょ、A足早ない!?俺疲れるんやけど！」
「私に着いてくる坂田さんもなかなかだと思いますけど」
「ほんま？ふふ、褒められちゃった〜」
うわ、あざと。
さっきベッドの中で噛み跡に触れられかけたから、慌てて飛び出してきたけど、、
まだ6時になってないよね？わかる。
リビング(?)に向かう途中でいい匂いがして、そっちに行ってみると、昨日ぶりのセンラさんが料理していた。
「お、おはよーさん」
「おはようございます〜、何作ってるんですか？」
「フレンチトーストやで」
「!!!私めっっっっちゃ好きなんです！！」
あのふわとろ感、たまらない……！
思い出して、幸せに浸っているとセンラさんに笑われた。
「何で笑うんですか。」
「いやぁ、素直やなぁ思って。あ、褒めとるんよ？」
「それはどうも。……あの、昨日、私の服、着替えさせてくれましたよね？……それで、あの、、」
「……痣のことは、今は、黙っといたるよ。でも、その時がきたら、Aからきちんと話てな？」
「ありがとうございます、」
「ん、いい子や」
片手で頭を撫でられるけど、なんかなぁ……
「……私昨日のセンラさんの方が話しやすかったです」
「と、言いますと？」
「ズバズバ釘刺すような、センラさん。今のセンラさんは、何考えてるかわかんない。」
「へぇ、……考えとくわぁ」
「…じゃあ先に行きますね」
「ん、」
美味しそうなフレンチトーストを想像しながら再びリビングに向かった
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ての(プロフ) - Naoさん» ありがとうございます！頑張りますね、！ (2019年11月21日 22時) (
レス) id: 8747774e09 (このIDを非表示/違反報告)
Nao(プロフ) - 今までのアルバムのソロ曲の歌詞が出てきて、その歌詞のおかげでどんな状態なのかもよくわかって、すごく読みやすいし、面白いです！更新頑張ってください！応援してます！ (2019年11月21日 16時) (レス) id: b92cb2f456 (このIDを非表示/違反報告)
ての(プロフ) - ミトさん» 嬉しいです！ありがとうございます！ (2019年11月18日 23時) (レス) id: 8747774e09 (このIDを非表示/違反報告)
ミト - 初コメ失礼します。 読んでいて、すごく面白かったです!続き楽しみにしてます。 (2019年11月18日 23時) (レス) id: d0ac5e5cac (このIDを非表示/違反報告)
ての(プロフ) - Naoさん» 気づいて頂けて嬉しいです、ありがとうございます！ (2019年11月18日 22時) (レス) id: 8747774e09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ての | 作成日時：2019年11月17日 21時
