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さん。 ページ3
『なんで…っ』
一瞬で私の目には涙で溢れていた。
私はただただぼんやり二人をみつめるだけで。
頭は真っ白だった。
「じゃあな。………えっA？」
『…うん？またね…？？』
どうしよう。目が合っちゃった。
.
A！
なんて大きな声でこちらを目掛けて走ってくる彼。
ただただ怖くて仕方がなくて重たい足が勝手に走り出す。
なんで逃げんだよ！！
わからないよそんなの。
私だって逃げたくない。
「つかまえた」
がしっと腕を掴まれる。
「なんで逃げたの」
『…』
「なんか言わねぇと分かんねぇんだけど」
『…っ』
「え、泣い、てる？の」
『浮気…私が辛い思いさせたからだよね、本当にごめんね…』
「…は？」
私はそれからとにかく無我夢中で走った。
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作者名：@柚璃. | 作成日時：2017年6月14日 21時
