12話【生きるとは】 ページ13
「おかえりー、あんた遅かったわね」
「んー」
扉を開けると、そんな声か遠くから聞こえてきた
水の音ではっきり聞こえなかった為、適当に返しておく
靴は一応綺麗に置いておくと、早足で自分の部屋らしき所へと向かう
ガチャ
安直な扉の音と共に部屋の中身が見える
そこは私が朝居た場所と同じの、シンプルな部屋だった
高校生女子の部屋……としてはあまりにもシンプルすぎる
きっと欲がなかったのだろう。それかそういう事に興味がなかったのか
タンスには、友達？と思われる人物との写真が幾つも綺麗に入っている
「うわっ、顔面偏差値やば」
写真に写っているのは、今の私と顔面偏差値が高すぎる女達だ
後ろに見える校舎、恐らく卒業後の写真だろうと思えた
「……意味わかんねぇわ」
すぐ側にあったベットに倒れ込む。
視界全面に広がる天井は、キャンバスのように真っ白である
「私がこんな美少女に生まれ変わって、何やりゃあいいんだよ……」
急に生まれ変わって、しかもそれが乙女ゲームで
こんな美少女で、それで何故か”””悪役キャラ”””で……。
いきなりこんな事が起きても、どうすればいいのかわかるない
前に戻りたいか？と聞かれればうーんと考えてしまうし
かと言ってここに居たいかと言われても考えてしまう
「ゲームしたい」
こんな時でも、何故かゲームがしたくなる
毎日のようにやっていた風趣であるゲーム。良い子は真似してはいけないが……
やりたい。こんな状況でも何故かやりたい
バックの中にあるスマホを取り出すと、アプリサイトから適当に面白そうなものを探す
「んー、このゲーム」
適当に探した結果、この世界で人気のRPGゲームにした。
こんな状況で、何故か人と接したいと思ってしまうのだ
この状況を伝えたい、大丈夫と言って欲しい…………前の私ならこんな事、思わなかった筈だ
きっと、つまり、この体になって心の中身まで変わってしまったのか
それとも__________こんな状況を目の前に、自分というソンザイが分からなくなってしまったのか
「………………
同情を向けて欲しいような、そんな小さな言葉は_________誰にも拾われず消えていくだけてあった
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無名コック - こういうものはなろうの方が売れる気がします とても面白いです 頑張ってください (2018年10月31日 17時) (
レス) id: a84da7eadb (このIDを非表示/違反報告)
名無し39573号(プロフ) - まるさん» 申し訳ございません。二次創作物とオリジナルを間違えていました (2018年10月20日 19時) (レス) id: 518b10f8e8 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 二次創作ならオリジナルフラグをちゃんと外して下さい (2018年10月20日 19時) (レス) id: 4cc49ae2c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えだすけ | 作成日時：2018年10月20日 18時
