戯れるな、低俗共め。 ページ36
いつのまにか刹那が隣に居る事は普通になってきた。
昼飯を食う時
休み時間の時
愚痴を聞く時…
俺は其れだけの時を彼奴と過ごしてきたつもりだったけれど、俺は彼奴の事を何にも知らなかったんだ…
「刹那〜？…どこ行ったんだよ。ん？」
ぼそ、ぼそと途切れ途切れ聴こえる声に何を思ったのか俺は声の方に近づいた。
「あんた、私達の蓮君、取らないでくんない？金持ちのあんたはこんな漫画みたいなこと無いと思っているんだろうけどあるんだっつの！」
「…ふむ、ここら辺の女子は随分と我を見くびって居る様だな。我とて、それ位わかっておるつもりだ。見くびらないで頂きたい」
「ッ！んな事どうだっていいの！…ほんとさ、ここら辺の男ダサいのよ！あんたにもわかるでしょ？
あんたはそこらへんの男で充分でしょ！ガリ勉と付き合うとか、死んでも御断りなのこっちは！少なくとも蓮は器量良しだし…アクセサリーは、綺麗な方があんただっていいでしょ！？」
今迄俺が見て来た物とは違う裏の女子。その瞬間、俺は分かったんだ
…騙されていたんだ。って。
カッとなって、俺は飛び出した
「おい、お前ら！人をそんな眼でみやがっていたのか！ほんっと最低だな！」
するといきなり飛び出た俺に女子は一瞬動揺したが、はんっと笑うと見下す様に放った。
「都合が宜しい様で。…あんたこそ、周りのガリ勉を散々なじってなられましたよねぇ！？
人の事、言えないじゃない！」
「あ…」
足元が、崩れて行く。俺は、ただ見るだけ。止める事をしない。
俺の理論は、消えたのだ。
「蓮君、どうも顔色が悪いぞ？我が保健室に連れて行こうか。」
「…！あ、ご、御免な刹那。俺は大丈夫だ。刹那は大丈夫か！？」
「我が此のぐらいで怪我する訳なかろうが！この程度の子に幾ら喰らわれようと、痛くも痒くもない」
そんな刹那の言葉にむかっと来たのか、女子は刹那に集中攻撃する事にしたらしい
「本当なんなん！マジ消えなさいよ！」
「そーよ！たかが紅葉グループでしょ！金持ちに手が届かなかった負け犬グループの癖に！」
一言言おう。
お前達はグループすら入っていない一般庶民だろうに
でも刹那は黙ったまま。そろそろ悪口がヒートアップしてきたから止めようとした。
すると、あり得ない事が起きてしまった。
「ちょっと黙ってくれないか？そなたたちの声、非常に不愉快だ。」
「何よ！漫画みたいにヒーローなんて、出てこないんだからねっ！」
「…戯言を戯れるな。あーだこーだ、我は興味がない
戯れるな、低俗共め」
彼奴の周りから、鋭い葉がちらちらと舞い始めたんだ。
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yukari - 最高に面白いです。一番あいりしゃちゃんが好みでたまりません。メイド尊い・・・。執事さん、セクハラで訴えますよ、応援しています。これからも頑張って下さい。 (2017年3月11日 17時) (
レス) id: 9fcf03bf8a (このIDを非表示/違反報告)
ビーワ - 更新したお話もドタバタ感があってとても面白かったです！これからも頑張ってください！ (2016年12月4日 8時) (レス) id: c2403943df (このIDを非表示/違反報告)
ビーワ - すっごく面白いです！蓮くんと夢主ちゃんのやり取り？イチャイチャもっと見たいです！！ (2016年11月29日 16時) (レス) id: c2403943df (このIDを非表示/違反報告)
ぬは - あー！！ｺﾖﾐちゃん可愛いー！！ (2016年11月23日 12時) (レス) id: dfee877f16 (このIDを非表示/違反報告)
みー - あいりしゃちゃん可愛いー(*≧з≦) (2016年11月23日 12時) (レス) id: f91042a182 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にゃんだふる | 作者ホームページ：にゃんにゃんにゃんにゃん
作成日時：2016年8月8日 19時
