鬼姫ちゃん、お弁当ですよ。 ページ16
「マジで運動会やるんやな…。」
みいが窓から首を出しぷらぷらと学校に向かって手を振る。
「鬼姫ちゃん、危ないですよ。パイがあるからこっちに来てください。」
ギンガムチェックのテーブルクロスを敷いたテーブルの上のパイを目で射止めるとみいは
「Foooooooooo！」と叫び俊足で椅子に座る。
「あいりしゃ大好きやー！！ウチに来てくれー！」
みいがぎゅっとあいりしゃを抱きしめる。
「あらあら、い、意外と可愛いですね…。私はお嬢様派ですけど、こういう犬系もたまらない…。ろ、ロリもいいものですね…。」
『みぃ！あいりしゃをその気にさせるな！ストーカーされるぞ！』
カタカタ震えるあいりしゃを見たAは遂に本能が恐れを感じた。
「なんか俺、のけものだな…。」
ポツーンとキッチンで紅茶の葉を探す蓮。
『え、何時ものことじゃないですかやだー。』
ぷぷっとAは笑いがこみ上げてきた。
しばらくお茶会をしていると
「あら、運動会やるならお弁当作らなきゃ。」
『完ッ全に運動会の事すら忘れてたわ。』
突如言い出したその言葉はAの顔を幽霊にさせる魔法の言葉であった。
「ウチが作ろっか！？」
『そういえばみぃのご飯は美味しかったようなまずかったような…。』
「どっちやねん。」
『まぁあいりしゃがいるならいっかな。ちゃんと作ってよ。』
「「OK！」」
・
・
『だからなんで最高の材料がダークマターになるのかな！？』
結局学校で買いました。
「…あいりしゃの方がうまいわ」
「もう、鬼姫ちゃん可愛いこと言ってくれちゃって！大好き！」
ぎゅーっとあいりしゃがみいを抱きしめる。
みきみきと骨が折れる直前の音
「痛い痛い…」
「あら、すみません！」
すみませんと言った割には腕の力を休めなかった。
『そーう？私、コンビニ弁当の方が美味しい気がするけどなぁ…。』
「お嬢様ぁ？ちょぉっとお話ししましょっかぁ？」
『い、いやぁぁぁ！！』
ズルズルとAはあいりしゃの部屋に引きずられていった。
「鬼姫、上手いこというな。」
「うちやって、馬鹿やないもん。所詮コンビニ弁当や金持ち学園の弁当に勝てやしないわ。キャビアやフォアグラ入っているんやから。
でもまぁ、うちはあいりしゃのが一番かなあ…。」
？？“…何言ってるんです？暦のが一番美味しいのにです…っ！“
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yukari - 最高に面白いです。一番あいりしゃちゃんが好みでたまりません。メイド尊い・・・。執事さん、セクハラで訴えますよ、応援しています。これからも頑張って下さい。 (2017年3月11日 17時) (
レス) id: 9fcf03bf8a (このIDを非表示/違反報告)
ビーワ - 更新したお話もドタバタ感があってとても面白かったです！これからも頑張ってください！ (2016年12月4日 8時) (レス) id: c2403943df (このIDを非表示/違反報告)
ビーワ - すっごく面白いです！蓮くんと夢主ちゃんのやり取り？イチャイチャもっと見たいです！！ (2016年11月29日 16時) (レス) id: c2403943df (このIDを非表示/違反報告)
ぬは - あー！！ｺﾖﾐちゃん可愛いー！！ (2016年11月23日 12時) (レス) id: dfee877f16 (このIDを非表示/違反報告)
みー - あいりしゃちゃん可愛いー(*≧з≦) (2016年11月23日 12時) (レス) id: f91042a182 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にゃんだふる | 作者ホームページ：にゃんにゃんにゃんにゃん
作成日時：2016年8月8日 19時
