いらっしゃいませこんにちは。【w.r.w.r.d.!】

今日も今日とて17 ページ17

いらっしゃいませおはようございます〜







大先生？さんがひれ伏したまま店内を徘徊しようとしたのを必死に止め、なんとか会計まで終わり見送った後。


入店音に作業をしていた手を止めてそちらに目を向ける。





「いらっしゃいませおはようございます」



「あ！中村ちゃんおはよ！」


「ほらトントンも挨拶しろや！」


「ぁ……ぇ？お、おはようｺﾞｻﾞｲﾏｽ……」





いきなり騒がしくなる店内。

顔を反らす常連さんその2と、その周りを元気にぐるぐる回るのは昼の常連さん2人だ。

ニコニコと笑いながら楽しげに話す2人に挟まれ、真ん中の常連さんはなんだか気まずそう。




3人が奥の方へと歩いていくと同時にまた1人お客様が入店された。

あ、常連さんその3だ。相変わらず小さい。
彼は私に会釈をしてから、あ、と声を漏らした。



……奥に行った3人の方を向いていたけど、お知り合いかな？



…………



「ぉお、お願いします……」


「いらっしゃいませ〜」





吃りながらレジ前に現れた常連さんその2。
パンひとつにブラックコーヒーを置いた彼の手は恐ろしいくらいに震えていた。


彼の後ろには、ニヤニヤしながらこちらを見る付き添いふたり。

なんか犬に見えてきた。




震える手で小銭を取り出し私の掌にそっと置いた彼の指先がちょっと触れる。

ビクリと肩を揺らした彼はなんだか弄りたくなるほど面白い。



その後彼はレシートを受け取り袋を引っ掴んでぺこりとお辞儀をし2人の元へ戻った。






自分たちの元にぎこちない足取りで帰ってきた彼を見て2人は爆笑している。






「中村ちゃーん！また来るなぁー！」



「あ、せや！中村ちゃん！こいつの名前トントンって言うんやで！覚えてやってなぁー！」



「ちょ、！おま！シッマ！！！何言うとんねん！！」






バタバタと走りながら外に出ていく2人のあとを、真っ赤な顔で追う常連さんその2(トントンさん？)。



傍から見ても仲がいいんだろうなと思える瞬間であった。






…………


皆さん今日もお疲れ様です

私は某家族コンビニで働いているのですが、今サマーフェスタやってるの知ってますか？

あれが本当にめんどくさい。


以上です。

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