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貴「つ、着いた…」

約10時間のフライトを経て、
異国の地に降り立った。

さて。

空港に既に到着しているという
虹村と合流しなければいけない。

ちょっと緊張するかもと思ったけど
この異国への不安感が
その緊張感を消してくれたらしい。

早く会いたい。

なんとかして安心したい。

数分きょろきょろしていたら

虹「A」

貴「わ!」

ぐっと腕を引かれた。

虹「久しぶり」

ぎゅぅぅぅうときつく抱きしめられた。

貴「ちょっと、外だよ」

虹「何言ってんだ、ここアメリカだぞ」

理由になっているのかいないのか、
久々の再会だからか気にならなかった。

貴「染まっちゃったなぁ」

虹「慣れた方が楽なの」

久々の虹村に安心すると同時に
新しい土地でやっぱり変化があったのかな
なんて寂しい気持ちも湧いてきた。

貴「そっかあ」

虹「おー、じゃ、タツヤが待ってるから行こうぜ」

虹村は私の手を引いて歩き出した。

辰也くんの家に向かうため、
私達はバスに乗り込んだ。

貴「緊張する…」

窓の外には
見慣れない、と言うより
辛うじてフルハウスで見たことがあるような
景色が並んでいる。

虹「びっくりするぐらいイケメンだからな」

貴「えー、赤司より?」

虹「そこ黄瀬じゃねぇのな、つか元気かなあいつら」

後輩の無敵っぷりは
月バスやら噂やらで聞いているけど
最近どうも良い話を聞かない。

話っていうのは、
もちろん成績の話ではなく、
彼ら自身のこと。

貴「まぁ、大丈夫だよ」

虹「そうだといいな」

何分バスに揺られていただろうか、
カラフルな家々にも慣れてきた頃に
降りるべきバス停に着いた。

そのバス停に、黒髪の高身長の男の子が1人。

虹「Hi, タツヤ」

氷「シュウ!」

虹「連れてきたぞ、A」

貴「辰也くん、初めまして」

氷「やぁ、Aちゃん。初めましてな気がしないね」

片目の隠れた神秘的なイケメンは、
私に手を差し出した。

貴「通話で何回も話してるもんね。1ヶ月宜しくお願いします」

私も手を差し出して、握手。

氷「うん、よろしくね」

虹村のアメリカの初めての友達は
私のアメリカの初めての友達にもなった。

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雪葉 - はい!頑張ってください!(*^▽^*) (2019年9月17日 22時) (レス) id: e8c65ee3c5 (このIDを非表示/違反報告)
夢莉(プロフ) - 雪葉さん» 雪葉さん、ありがとうございます!ゆっくりの更新になってしまうかもですが、気長に待っていただけるとうれしいです! (2019年9月16日 9時) (レス) id: 06f33d0a69 (このIDを非表示/違反報告)
雪葉 - 虹村さんかっこいいですね~小説がんばってください!応援してます! (2019年9月16日 7時) (レス) id: e8c65ee3c5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夢莉 | 作成日時:2019年8月28日 21時

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