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次の日。

部活開始15分前。

貴「葉山」

葉「わ、なに、?」

少し、気まずそうな葉山。

貴「あのさ、昨日のことなんだけど」

葉「うん」

す、と真面目な表情になった。

貴「ごめんね、虹村がいるから」

葉「うん、分かってた」

葉山はそう言って笑った。

貴「葉山とはこれからも友達として仲良くして欲しいな」

葉「おー、もちろん」

貴「ちゃんとマネージャーとして見てるから、頑張ってね」

葉「おう、虹村よりかっこよくなるから!見とけよ!」

にっ、と笑う葉山。

貴「楽しみにしてる」

やっぱり理由は思いつかなくて
虹村がいるってことが全てだった。

でも葉山は分かってくれた。

赤司の言う通り。

根「こたろー、ちょっと来いよ」

葉「なんだよいいとこだったのにー!」

葉山はそう言って根武谷の元に走って行った。

良かった。
いつも通りの葉山だ。

実「Aちゃん、私に相談しないなんてどういうつもり?」

ぷうとほっぺたを膨らませる実渕。

貴「実渕に言っていいかわかんなかったからさ」

実「まぁ、落ち着いたみたいで良かったわ。ここ最近小太郎ずっとそわそわしてたし」

貴「え、そうだっけ…?」

いっつもそわそわしてる気が。

実「ええ、何か企んでるとは思ってたのよ、女の勘ってやつかしら」

貴「そ、そっか…」

実「ありがとうね、小太郎のことも大事にしてくれて」

貴「仲間だからね」

実「あら、そんなこと言ってたら虹村クンが妬いちゃうわよ」

虹村、か

貴「…そうだね」

実渕は屈んで私の顔を覗き込んだ。

長いまつ毛が揺れている。

実「何かあった?」

貴「実は、葉山に告白されたって言ったら怒っちゃって」

実「ふぅん…本当にそれだけ?」

貴「すぐに断らなかったのが気に障ったみたい」

実「不安になっちゃったのね」

貴「多分ね」

実「そりゃこんな可愛い彼女と遠距離なら心配しちゃうわね」

貴「そういう問題かなぁ」

まぁ、今日はちゃんと通話で謝ろう。

68→←66 ~赤司side~



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雪葉 - はい!頑張ってください!(*^▽^*) (2019年9月17日 22時) (レス) id: e8c65ee3c5 (このIDを非表示/違反報告)
夢莉(プロフ) - 雪葉さん» 雪葉さん、ありがとうございます!ゆっくりの更新になってしまうかもですが、気長に待っていただけるとうれしいです! (2019年9月16日 9時) (レス) id: 06f33d0a69 (このIDを非表示/違反報告)
雪葉 - 虹村さんかっこいいですね~小説がんばってください!応援してます! (2019年9月16日 7時) (レス) id: e8c65ee3c5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夢莉 | 作成日時:2019年8月28日 21時

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