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66 ~赤司side~ ページ32

赤司side


Aさんと話し終えてから10分後。

虹「久しぶりだなァ」

虹村さんから電話がかかってきた。

赤「そうですね」

隠しきれていない怒りが、
声から伝わってきた。

虹「Aから聞いたんだけどよォ、A、葉山に告られたらしいなァ」

赤「はい」

虹「オメー知ってただろ」

赤「はい」

虹「ちゃんと止めろよ」

なんという暴論。

赤「まさか告白するとは思っていませんでした」

虹「オメーが分かんねぇことなんてねぇだろ」

赤「そんな理不尽なことを言われても困ります」

虹「あー、クッソ」

赤「珍しいですね、そんなに取り乱すなんて」

なんというか。

こんなに余裕のない虹村さんは
初めて見た気がする。

部長という立場で皆を引っ張っていた時も
部長を降りて皆の背中を押していた時も
熱くなりやすいところはあっても
すぐに冷静になっていた。

それなのに
ここまで乱されるなんて。

赤「Aさんとどんなお話をされたんですか?」

虹「あ?早く断れよっつって切ったけど」

ふむ

虹「あー、アイツほんとムカつく」

赤「Aさんは悪くないですよ」

虹「オイオイ、オメーまでAが好きとか言い出すんか?」

赤「そうだと言ったら、またAさんに当たるんでしょう?」

虹「…は?マジで何言ってんの?」

赤「俺、Aさんが好きです」

虹「オイ、今どんな状況か分かって言ってんのかァ?」

虹村さんと付き合っているから、
それだけで十分な理由になるのに

それを理由に断ったら
期待させるかもと考えるような
そんなAさんの優しさに気付けないなんて

こんな虹村さんになら俺でも勝てる



赤「油断、しないでくださいね」




宣戦布告。

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雪葉 - はい!頑張ってください!(*^▽^*) (2019年9月17日 22時) (レス) id: e8c65ee3c5 (このIDを非表示/違反報告)
夢莉(プロフ) - 雪葉さん» 雪葉さん、ありがとうございます!ゆっくりの更新になってしまうかもですが、気長に待っていただけるとうれしいです! (2019年9月16日 9時) (レス) id: 06f33d0a69 (このIDを非表示/違反報告)
雪葉 - 虹村さんかっこいいですね~小説がんばってください!応援してます! (2019年9月16日 7時) (レス) id: e8c65ee3c5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夢莉 | 作成日時:2019年8月28日 21時

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