7.推しは偉大 ページ7
＊
下校のチャイムが鳴り、小瀧はそそくさと部活へ行ってしまった。
取り残された私は、部活に入る気がサラサラないため、帰宅部維持。
んー、っと伸びをしながら欠伸も同時に行い、教室を出た。
「あ、瀬良ちゃん！」
後ろから低い声が聞こえたと思えば、私の肩にポンっと手を置き、"よっ"っとスマイル。
お友達くんの後ろには、ちらっと見えた推し様。
ここからでも臭うストロベリー……最高すぎる。
『お友達くんと、推し様っ……！』
「お友達くん？」
「流星のことやろ、」
「ああ、俺のことな？俺、藤井流星って言うんやで！」
"覚えてなあ"って周りにお花が飛びそうなぐらい笑顔。
通常通り、後ろで必死に隠れる黒髪くん兼推し様は、私をちらちら見ながら、たまに目が合うと思いっきり逸らす。
流星くんが言ってたとおり、重症なくらい女の子苦手みたい。
「今から帰るん？」
『うん、部活入る気なくて。2人は？』
「俺らは今から部活行くで！」
『黒髪くんも同じ部活？』
「ん、せやねん！サッカー部。もし暇なら見に来てや」
黒髪くんがサッカー部……
ちょっとイメージなかったけど、それもそれであり。
というか、なしはまずない。
『黒髪くんの匂い嗅げるなら……』
「望の言う通り、異常なほどの匂いフェチなんやな」
『黒髪くんの匂いは世界で1番いい匂いだから！毎日、毎秒、臭ってたいぐらい……』
「それ以上は変態の範囲やで」
"てか、よく本人の前で堂々と言えるなあ"
謎に感心されるけど、私にとってこれは普通。
例えるなら、
付き合った男女が毎日、好きって伝えるぐらい普通のこと。
『推しは偉大なり』
「よくわからんけど。だってよ、しげ」
「……」
「引いてる？」
「若干」
やっぱりチラチラ合う視線は、ぴったり合わさると逸らされる。
"はよ行こ、流星"っと私から逃げるように流星くんにピッタリくっつきながら歩く2人に、"待って！"っと声をあげてついてった。
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ぽてとふらい。(プロフ) - ちぃのすけさん» コメントありがとうございます！1番…！その言葉だけでもう本当に嬉しいです…！これからも沢山お話を届けられるよう、めっちゃ頑張ります！次回作もよろしくお願いします！ (2019年8月26日 22時) (
レス) id: 9d94f1b87d (このIDを非表示/違反報告)
ぽてとふらい。(プロフ) - 凜憧さん» ありがとうー！なんかこれ書く前にこんな感じの実際にあって…笑 書きたくなって書いちゃった。凜憧も大変な時期に入るだろうけど、無理しないでね。慌てなくても大丈夫だから。私も二学期から本気出すぞーっ！笑 (2019年8月26日 22時) (レス) id: 9d94f1b87d (このIDを非表示/違反報告)
ちぃのすけ(プロフ) - 完結おめでとうございます!!自分が今まで見たお話の中で一番大好きなお話でした。最後の重岡くんにめちゃめちゃキュンキュンしつつ、にやけを隠すのに必死でした(笑) こんなめちゃめちゃ素敵なお話に出会えて本当に良かったです。次回の新作楽しみにしてます！ (2019年8月26日 19時) (レス) id: d270165aa7 (このIDを非表示/違反報告)
凜憧(プロフ) - 完結おめでとう！いつも以上に最後の言葉がグッときて、今、前向きになろうって少しずつ状況を変えてるときだったから余計に響いて、なんかもう泣きそうになった。毎回のようにぽてには元気をもらってるし、勇気をもらってる。すごいなって改めて思った。更新お疲れ様！ (2019年8月26日 19時) (レス) id: f3cbf63448 (このIDを非表示/違反報告)
ぽてとふらい。(プロフ) - しげつぐ。さん» そう？なんか、伝えたいことたくさんでごちゃごちゃになってしまったけど…ちゃんと私の言葉、届いてたのならよかった。うん！新作もまた頑張るね！ (2019年8月26日 1時) (レス) id: 9d94f1b87d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽてとふらい。
| 作成日時：2019年8月7日 10時
