4.計画開始 ページ4
*
「さて、小瀧も帰ったところで……どうする?」
『うん……どうしよう』
重岡くんには今の私の心情を全部話した。
重岡くんは、"まぁ、それはそれでつらいなぁ"っと言ったけれど、そのあとに、"まぁ小瀧も瀬良さんにベタ惚れやし平気やで?"っと余裕そうに笑う。
重岡くん曰く、
"俺の前であいつ、めっちゃ惚気けよるもん"
らしい。
『考えたのは、デート……』
「うん、まぁ、定番よな」
『それで、デートといえば東京とかかなって!』
「ほんまに言うてる?」
『……うん?』
「ここ大阪」
『……頑張れば!』
「諦めろ」
あっさり私の案は弾き飛ばされた。
けど、デートは定番でいいということで採用。
『じゃあ……ショッピングモールとか。最近新しく出来たから、行きたいなぁとは思ってたし』
「ええんちゃう?それで、そこで何するん?」
『映画とか見たい!そのあとは、洋服屋さんとか、こっそり望に合うもの買う!』
きっと、望の前で"望の誕生日プレゼントとして買ってあげる!"って言っても、遠慮すると思うから。
この前ちょっとお店に食べに行ったら、全部望が払ってくれたし。
そのへん、紳士だから困る。
「せやなぁ……」
『あとはプリクラ?私も苦手だけど、思い出にはなるから。そのあとは……』
私がポンポン案を出していくと、
"それ、全部採用でええよ?"ってくすくす笑う重岡くん。
"え?"って反応すれば、"脳みそすっからかんやなかったな"って私の頭を撫でた。
「少し落ち着いて考えれば出てくるやん。俺、1度も意見出てないで?全部、瀬良さんの案」
『……そういえば、』
「自分で考えて、自分らしく祝ってあげるのが、小瀧にとって1番のプレゼントやない?」
"ん、なら俺はここらへんで"
1000円だして、ヒラヒラと手を振りながら去っていく重岡くんの後ろ姿は
まるで、神様かのようで。
「なぁ、今しげに触られてたやんな?」
『わぁあっ、!!びっくりした……いつからいたの、望、』
「今さっき。頭撫でられてるとこぐらいから」
『なんで頭撫でられてることわかったの』
「鳥肌立ったから」
『ただ寒かっただけじゃないのそれ』
"上書き"
そう呟いて私の頭を撫でた大きな手は、とても優しかった。
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ぽてとふらい。(プロフ) - 凜憧さん» んへへ 笑 私のつける題名って癖強いからなぁ 笑 気づいてくれてありがとう(*´ч ` *) そう言って貰えてくれしい!ありがとーう!! (2019年7月30日 11時) (レス) id: 9d94f1b87d (このIDを非表示/違反報告)
凜憧(プロフ) - 題名を見てぽての作品って分かった私を褒めてほしい…笑 番外編めっちゃ良かったよ! (2019年7月30日 10時) (レス) id: f3cbf63448 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽてとふらい。 | 作成日時:2019年7月30日 0時