12.鳴り止まない心臓の音 ページ12
＊
『充電……？』
わからない、わからないわからないわからない！
何でいきなり抱きしめて……しかも充電？少女漫画なの？それとも神山さん、少女漫画に憧れてるの？
私が奥さんだから？彼女も飛び越えて奥さんだからそんなスキンシップを……大胆に……！
「……あ、勘違いせんといてな。俺結構寂しがり屋やから、こうしただけ」
"ほんまは猫にするんやけど、たまたまええのがおったから"
私の耳元でそう呟くと、するりと離れた神山さん。
私は心臓バクバクで、今にでも飛び出しそうなこのドキドキを抑えようと、ぎゅうっと洋服を掴んだ。
『そう、ですかっ……でも、そういうの……あんまりしない方がいいですよ、私は違いますけど、勘違いする人もいるんで……』
これはほんの忠告。
神山さんはアイドルという立場。
こんなことをしてしまえば、報道は黙ってない。
だから、嫁として……ではなく、あくまで、マネージャーとしての言葉だ。
神山さんはヘラヘラと"わかっとるよ"と言うと、隣の部屋のドアを開けて、"ピースー"っと猫の名前を呼ぶ。
「お前にしか、せんし……」
ピースを撫でながらそう呟く神山さんの言葉は、今の私には全く聞こえていなかった。
＿＿
『……ふう』
温かいお湯に浸かり、ひとつ息を吐く。
さっきはいきなりすぎたのもあるけれど、充電、なんて言葉、初めて言われたから戸惑いもあった。
これでもマネージャーの仕事に就いてからは全くと言っていいほど彼氏やら好きな人やらはできていない。
だからこそ、なのだろうか。
恋愛に飢えているからこそ、突然の行動に驚いて、今でも心臓が鳴り続ける。
これは……うん、大丈夫。神山さんに向けた特別な感情じゃない。慣れてないだけだ。
『……』
そう言い聞かせても、やっぱり治まらない。
どっ、どっ、と動いては、息が出来ないほど苦しくなる。
……うーん、困った。
まぁ、お風呂ってこともあって熱くなりすぎてるのかな。そうだとしたら、のぼせる前に出た方がいい。
ばしゃん、と水の音をたてながら、私はお風呂から上がった。
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ぽてとふらい。(プロフ) - しげつぐ。さん» ありがとう！！うーん、私もそんな感じ 笑 仲いい子以外は苦手だし…笑 まぁ人それぞれだから、大丈夫。 (2019年6月29日 23時) (
レス) id: 9d94f1b87d (このIDを非表示/違反報告)
流智LOVE - ありがとうございます。自分の言葉で助けてみようと思います！ぽてとふらい。さん本当にありがとうございます！ (2019年6月29日 15時) (レス) id: db4b56f1e4 (このIDを非表示/違反報告)
しげつぐ。 - ただの人見知りかもしれんけど笑でも、中学まだ行ったことないから気持ちが分からんけど、、、更新お疲れ様！新作も楽しみにしとるよ！ (2019年6月28日 15時) (レス) id: de4b714db2 (このIDを非表示/違反報告)
しげつぐ。 - 完結おめでとう！！最後のあとがきやっぱいい言葉やなって思った。本間に。陰キャやけど、ちょっと他の人と違うと思う。確かにめっちゃ喋らんし、静かやけどそれなりに友達おるし、それなりに話かけられるけど、自分から話しかけたりせえへんから。続き↑ (2019年6月28日 15時) (レス) id: de4b714db2 (このIDを非表示/違反報告)
ぽてとふらい。(プロフ) - れんさん» コメントありがとうございます！応援もありがとうございます！！まだまだ私らしい言葉を届けられるよう、頑張りますね！ (2019年6月27日 23時) (レス) id: 9d94f1b87d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽてとふらい。
| 作成日時：2019年5月13日 22時
