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『ご、めん』




やだ私、なんかすごい意識してるみたいになっちゃった……
ぶりっこしてんじゃねーよとか思われてたらどうしよう。
いやでも突然触られたんだからこれが普通の反応だよね




「っいや、俺こそ…なんか、手が勝手に動いちゃって…!……えへへ…」





そう言って気まずそうに目を逸らす蜂楽くんの耳は、恐らく私に負けないくらい真っ赤だった。




うわ、気まずい。なんか気まずいて……





「も、もう戻ろっか。明日もまたあるもんね!」

『っそうだね、うん、戻ろう』






じゃあね。と今度こそ部屋に戻る。

一人部屋に戻ると、先程までの心臓のバクバクが、嫌な意味での鼓動に変わる。
もしも、このまま見つからなかったら……









落ち着け、私。

大丈夫だ、絶対どこかにあるから……


とりあえず、シャワーを浴びてからもう一度部屋を探して、なかったら食堂とかよく行ってた所をもう一度探そう。















『……やっぱりないか』





散らばった部屋を片すように探したけど、相変わらず手帳はどこにもなかった。
もうこの際手帳なんていらないから……せめて写真だけ……写真さえ手に戻ってくればそれでいいのに……







『お母さん……』






どこに行っちゃったの……?








一番行き来してた食堂を探したけど、結果はさっきと変わらなくて。

どうしよう、また棟内を全部探すべき?でももう時間が……それに体力的にも精神的にも、もう限界だ




『……』




疲労を意識した途端瞼が重くなって、私はそのまま食堂の椅子に座りながら目を閉じてしまった。

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ごりらに憧れてます - ちょっと控えめに言って神です。語彙力めちゃ高ですし……小説家なれると思います。応援してます!!最高でした〜 (1月19日 7時) (レス) @page43 id: 930e13de40 (このIDを非表示/違反報告)
黎明(プロフ) - 話の構成が上手すぎて引き込まれました…!神作品を有難う御座います! (10月10日 13時) (レス) @page22 id: 96c5df6fb7 (このIDを非表示/違反報告)
時雨、ときどき猫。 - 私、最後の「彼との幸せな〜」を呼んだ瞬間、大泣きしました。枕に顔うずめてたら親に笑われました(笑)本当に心が温かくなる話でした!これからも投稿頑張ってくださいね! (6月5日 21時) (レス) @page49 id: 5c49e2991a (このIDを非表示/違反報告)
ルナ - すっごい泣きまた!本当に素晴らしい作品をありがとうございます! (5月21日 0時) (レス) @page49 id: e67944ae95 (このIDを非表示/違反報告)
ヒラコ - 素敵なお話をありがとうございました。ツナさんの暖かい気持ちに感動しました。生きることは決して楽しいこと、美しいことばかりではないけれども、それらはいつか糧となり実を結ぶのだと思います。私もいつか生きていて良かったと思える日が来るよう今を生きます。 (2023年4月2日 2時) (レス) @page49 id: 488b484064 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ツナ | 作成日時:2023年1月28日 16時

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